マテンロウヲユメミテ
Glengarry Glen Ross
監督はジェームズ・フォーリー。出演はアル・パチーノ、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィン、エド・ハリス、アラン・アーキン、ケヴィン・スペイシー。
NYの裏寂れた場所にある、小汚い不動産会社が舞台。しかしこれだけの出演者を揃えながら、この作品で起こる事件といったら、本部から喝を入れにやり手の営業マンが派遣されてきたこと、そしてちょっとした盗難さわぎが起こるだけ。
しかしこの映画を構成しているのは、卓越した脚本、名優達の演技、素晴らしいカメラワーク。映画がスタートした途端、もう私たちはこの作品が創り出す時間の流れからは離れることができない。
病気の娘を抱えて何とか金を作らなければならない、ジャック・レモン演じる年老いたセールスマン。スマートな手腕で契約をまとめるアル・パチーノ。強気だが口先だけで空回りするエド・ハリスと、それに対して弱気でしかし切れると止まらないアラン・アーキン。他人の言葉尻だけを捉えて反撃するのがうまい支店長のケヴィン・スペイシー。
私たち観客は、彼らの誰かにきっと似ている。そしてこの映画が語っているのは、われわれ観客が生活の中で片足を踏み込んでいる(もしくは今にも踏み込もうとしている)、このインチキな我々の世界についてなのだ。
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コメント (3)
2006/01/03
大杉信雄 日本題は「摩天楼を夢見て」。これはいったいどうしたことか・・・
2006/01/04
Poughkeepsie これ見たかったんですよ。「K・スペイシー自らは語る」(NHK放映)でJ・レモンとの競演について話しこんでました。
大杉信雄 ジャック・レモンの役というのは、脚本の言葉だけを並べれば、とかく悲劇的で破滅的な役柄なわけです。しかしレモンが演じると、どこかイカガワしい。観客はどこか彼に「同情」できないところがある。そういうところが、とにかく彼の演技力の高さなんだろうと思いました。いい意味で喜劇役者としての怪しさをプンプンさせている。他の出演者には彼の役は絶対にできない。ホントウにうまいんです。
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