ゆけゆけ二度目の処女
輪姦された少女が、裸で、清めるように自分の体を洗う、殺風景なビルの屋上。
その、素足で踏む、ざらざらと日に焼けて乾いたコンクリートの温度が、
みているわたしたちにも伝わるように思った。
少女の口からもれるうつろな詩。「ゆけ、ゆけ、二度目の処女・・・」
若松孝二監督による1969年の映画作品。
いわゆるピンク映画というジャンルでありながら、アヴァンギャルドで全篇ピンクな気分などはなく、むしろただひたすらに青い。
この青さはきっと、無数の青あざの痛みであり、雲ひとつないからっぽな空の青さであり、うまく制御できないもどかしいほどの「若さ」を象徴する青、
それに、つめたく残酷な世界に浮き上がる静脈の青でもある。
どうしてこんなに痛々しく青いんだろう?
そして対比をなすように、血は衝撃的に赤く、
べっとりと、リアルに生ぬるく湿っている。
悲惨な暴力が振るわれた屋上で、
少女(名前はポッポ)は少年と出会い、少年の狂気と少女の狂気が、言葉をこえたところで結ばれ、疾走する。
それは、うつくしくすらあった。
残虐ファンタジー映画。
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