星野智幸『最後の吐息』
「まだ読んだこともない作家が死んだ。その作家の死を真楠はメキシコで知る。」
こんな冒頭の書き出しからどんな小説を想像しますか?濃厚な、まさに熱帯気候ともいえるような文章。小説を書く私と、小説の中に託された想い。
ある小説家の死から始まる小説は、ある意味、小説の終わりから小説を始めることであり、小説の可能性が終わったと思われていた90年代にこの小説が書かれていたということに、今さらながら驚きを感じた。
- 2006/03/15更新
- 2006/01/04登録
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