Cornelius Norbertus Gysbrechts
ヘイスブレヒツ
・
トロンプルイユ(だまし絵)の代表的な画家。
コルネリス・ノルベルトゥス・ヘイスブレヒツ
もしくはハイスブレフツとも。
だまし絵と言っても、錯覚を利用したものや もうひとつ別の絵が隠れているものだとか エッシャーのような視覚トリックではなく、あたかもそこに在るごとく「ホンモノそっくり」に描かれた絵だったり。こういったものは、もともと建築物にある窪み「ニッチ」=壁龕(へきがん)に、キリスト教の教え「メメント・モリ=死を想え」から、髑髏などが描かれたヴァニタス画に端を発しているとか。なので建築との関わりが強く、天井ドームや何もないフラットな壁などに奥行きや寓意を与えるため、遠近法を駆使して偽物の柱や別の部屋、庭、或いは存在しない人物や動物などを建築物に直接描いたものも多い。
建物に描かれたトリック的なものには、私はあまり興味がない。どれだけ本物そっくりに見えるかにもあまり興味がない。惹かれるのはヘイスブレヒツ等バロック時代のトロンプルイユ画、そこに描かれた「物」、ただ在る物の存在である。それらトロンプルイユの絵は大体が「物が物としてそこに在る」魅力に溢れている。博物的なのだ。実際、その手の画家たちが「物の置かれた棚」(同じような作品が数多くあるのも興味深い現象だ)を描いたその後、或いは同時期にブンダーカマーが注目され、棚の絵もひとつの博物として掛けられていたらしい(棚の絵からブンダーカマーに発展していったとも?)。これらの作品を観るのは、未知の世界に満ちている「興味深い小箱」「不思議な部屋」を覗き込む時のように、好奇に満ちたワクワク感を与えてくれる。
*写真クリック(3点分)
参考資料:『だまし絵』谷川渥
・
News
『奇想の王国 だまし絵展』にて数点展示されるようです。
【Bunkamura ザ・ミュージアム】2009年6月13日(土)-8月16日(日)
【名古屋市美術館】2009年4月11日(土)-6月7日(日)
【兵庫県立美術館】2009年8月26日(水)-11月3日(火・祝)
このキーワードを共有する
このキーワードはコレクションに選ばれています(1)
-
メイン
コメント (0)
まだコメントされていません。
つながりキーワード (1)
福田繁雄が語るエッシャーの世界
- (Bunkamura ザ・ミュージアム)
日本のエッシャーと称される福田繁雄作品をYKK APショールーム品川にて特別に展示されます。エッシャーの代表的名作《滝》など、現実の3次元世界では成立しえないといわれた、だまし絵の世界を立体...







世界の図書館
雪の科学館
奇石博物館


