オーラの泉
村の長老(三輪明宏)と即興物語作家(江原)という極めて感受性の強い二人がおりなすエンターティメント番組。心のどこかで納得しつつも笑えます。
宮本常一という民族学者が、昭和初期村々を訪ね歩いた「忘れられた日本人」によると、かつての日本の村々には「やや安定した生活をしていて、物分りのよい老人が大てい世話焼きをしている。
村の中にある何を彼もを実によく知っていて、絶えず村の中の不幸なものに手をさしのべているのである」三輪明宏の説得は「正負の法則」などからもわかるように極めてまっとう、今のテレビの人は言わないようなまともな説教だと思います。
一方の江原の言う「前世」、「オーラの色」などはゲストのかもし出す、まあごく普通に言えば「雰囲気」を「あ、そうそうそんなかんじ」と思わずうなずけるようなおもしろい物語化にしていて、そして二人は常に類まれなる感受性で共感しあっているように見えます。
オダギリジョーのもつ破滅的な部分とひどい孤独感はすぐに見破られ、「どくろの十一面を持つ霊」から離れるべき、離れてもあなたは十分やっていける、と説得されてしまいます。
自己破壊的な部分は(彼自身も感じているように)彼の大きな魅力ではあるけれど、でも人間はそういうふうに生きてはいけないのだと、三輪明宏がそう言うのだから聞くべきなのかと見ている私たちまでそう思ってしまう、そんな番組です。
- 2006/01/14登録
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