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アニメ「蟲師」 (アニメ「ムシシ」)

  • アニメ「蟲師」の画像

現在,毎週土曜日の深夜にフジテレビ系列で放映中のアニメです.

前に偶然一度だけ観て,気になってはいたのですが,放送時間がかなり遅いのもあって(家にはビデオがないのです),じっくり観る機会がありませんでした.

今年に入って最初の放送を観て,今までちゃんと観ていなかったことを悔やみました.

大まかなストーリーはというと,(江戸後期~明治前期辺り?)の独特の世界観の中で,「蟲」と呼ばれるモノたちと.それが引き起こすさまざまな現象に関わる人びとの様子を,蟲の扱いに長けた「蟲師」である主人公の「ギンコ」を軸に描いています.

原作は,有名なコミックなのですね.関心空間でも多くの方々がKW登録されていますし,関心空間のシステムを利用した「蟲師空間」もあります.

このアニメで,私がすごく興味をひかれたのが「蟲」という概念です.

-- 以下,引用 --
 物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、
 もっと命の原生体に近いモノ達。
 それらを総じて「蟲」と呼ぶ。
 それらは形や存在が曖昧で、
 ヒトと蟲とが重なる時、
 人智を超えた妖しき現象が生まれ、
 ヒトは初めてその存在を知る。
-- 引用,ここまで --

このアニメを観たとき,とても日本的な印象を受けました.描かれている世界が,(たぶん)昔の日本を舞台にしているということもあると思うのですが,この「蟲」という概念自体が,とても日本的に感じたのです.

「アニミズム」や「八百万の神」といった言葉で表現されるように,あらゆる物事や現象に精神性を求めるという日本「らしさ」が,「蟲」という概念に集約されているような印象を受けました.さまざまな出来事や現象を「蟲」を通じて説明する,その世界観にとても魅力を感じたのです.

「蟲師空間」のどこかのKWでも話題に上っていましたが,「蟲(あるいは虫)」という言葉は,多くの意味を持っているようです.「疳の虫」,「虫酸が走る」,「虫が合う」,「虫の知らせ」,「虫の居所が悪い」などなど,蟲(虫)に関連する多くの慣用表現があります.これら全てが同じ「蟲(虫)」に由来するのか,あるいは当て字などから生まれた表現なのか,浅学な私に確かなことは分かりませんが,蟲(虫)という言葉には,私たちが日常使う以上の意味合いがあるのかもしれません.

もうひとつ,「蟲」や「八百万の神」という言葉に連想されるのが,宮崎駿監督の多くの作品だと思います.「ナウシカ」,「もののけ姫」,「千と千尋の神隠し」など,一度でもそれらの映画を観た方であれば思いつくのではないでしょうか.実際,多くの方が,このことについて指摘されているようです.

根っこにある考え方は,「蟲師」と,宮崎監督の作品には通じるものがあると思うのですが,個人的には,その描き方がかなり違うように思います.

宮崎監督のそれらの作品には,「自然(蟲)と共生する人びと」と「自然(蟲)を支配しようとする人びと」との対立が描かれることが多いようです.そして,最終的には「自然(蟲)と共生する人びと」に軍配が上がるのですが(この表現,適切じゃないかもしれません),「自然(蟲)を支配しようとする人びと」にも一理あるというような描かれ方をしています.

一方,「蟲師」では,個人と自然(蟲)との関わりに焦点が当てられ,「自然(蟲)を支配しよう」という考えは,あまり前面に出て来ません.「蟲」との共生のなかに,生きる姿を見出しているような印象を受けます.話の中で繰り返し出てくる「在るがままに在る」という台詞が非常に印象的ですが,この台詞はまさに,そうした「蟲」の存在を認め,共に生きようとする姿勢を象徴しているのではないでしょうか.

これは,「自然との和を尊ぶ」というような,日本では多くの場合美徳とされるような価値観(あるいは「蟲師」たちの価値観)を反映しているのかもしれません.私がこのアニメを観て,日本的だと思ったのは,こうした価値観を感じ取ったからかもしれません.


…と,ほんの少ししか観ていないのに書いてしまいました.なんだかよくまとまらない文章になってしまいましたね(笑).ここまで読んでくださった方,最後まで目を通していただいてありがとうございます.

コミックス,時間を見つけて買いに行こうと思います.

下記URLは「蟲師空間」です.

アニメ「蟲師」

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ん画像 投稿者:
  • 2006/01/22登録
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トラックバック (1)

9:59 pm

  • んの日記 | Tracked: 06.1.28 10:06 pm

ついにというか,なんというか… 生まれて初めて, コミックの「大人買い」というものを やってしまいまし…

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