ラクジツモユ
落日燃ゆ
A級戦犯として処刑されたただ一人の文官、広田弘毅。
戦争防止に努めながら、戦後の東京裁判で一切の弁解をせずに死を受け入れた。
小説自体は、ある意味軍人よりも武士道的美徳に基づいた彼の生涯を語ったものであるが、それ以上にその夫婦愛に感銘を受けた。
広田が死刑判決を受けたあと、妻・静子は
「あの人(広田)にとって一番の心残りはこの私だから・・」
と言い、先に服毒自殺をした。
多くの人間が自己弁護と責任逃れする中で、戦争を招いた責任は自分にもあると従容に死を受け入れ、またその妻も広田と共に死を受け入れるその強い絆に、これ以上ない夫婦愛を感じずにはいられない。
城山三郎著。
毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。
- 2006/02/08更新
- 2006/02/08登録
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