「男たちの大和」
上映期間がどんどん延長されていた映画ですね、驚きです。
確かに良い映画だったと思うのですが、言いたい事は山ほど
あるのに筆が重くてどうにも進まなくて一ヶ月も過ぎました。
招待券がなかったら決して自発的には行かない映画だったけど、
根源的なところに反発を感じなかったから、充分泣けました。
ストーリーは何一つ複雑なことはない。
終戦間際の戦艦大和に乗り込んだ少年兵達と、その周辺の人々の様々な人間模様と死に様と、生き残り兵達の後の生き方にも
触れる内容。
主人公の神尾の現代と、大和でのキツイ思い出が、真貴子が現れることで交錯する。神尾は真貴子と大和沈没の場に行くことで、
大和60年目にして、気持ちを封印し続けた源の大和と対峙する。
以前にも触れましたが私の父は高齢で、主人公神尾と同じ特年兵、自分世代の人達とはちょっと違った思い入れがあるかもしれない。
私が描き文字を師事頂いた先生も「駆逐艦雪風」に乗船していた。
どちらも、この年齢の大半の方々と同じく戦争を語らない。
戦前と戦後の教育が大反転した中で、多感な時期を過ごした方々は
自己の指針をどのように定めていったのだろうかと時々思う。
私が先の大戦を最も嫌う理由は、個人の事情や意志を表明する事が
国家反逆になるからと、お互いがお互いを、さらには自分自身で
縛りあってしまったヒステリックさ。こんな偏った空気の中で、
選択肢のない教育をすれば子供達の思想はあっという間に固まる。
わずか15-6才で散っていった志願兵の純粋さだけを取り上げて
美しい死だと涙を誘うのは許せないと思うし、危険だとすら感じる
死ぬことが綺麗とまでは言わなくても、間違った正しさを信じて
命を落としていった悲劇という側面も見据えなければ方手落ちに
なってしまと、私は思う。
この映画は、特年兵の命を惜しみ、生き延びろと体を張って伝える
役どころを2名配して、生き延びた人間の背負ったモノにも焦点を
あてているところが、きっと私が拒否反応をしないで済む主題と
受け取れたんだろうなと思う。
山ほどの思いが頭の中をグルグルするけど、戦争を語ることの
難しさを痛感いたしました。疲れました・・・
しかし!懲りずに「大和の役者編」を書きたいとの野望あり^^;
だって本来は、役者やダンサー好きのおばさんなんだモン。
- 2006/03/04登録
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