Autechre / Tri Repetae
95年作品。踊れないテクノ!オウテカが90年代で一つの形を勝ち取ったアルバムだ。
シェフィールド出身のショーン・ブースとロブ・ブラウンの2人組はテクノの持つ限りない可能性を追求することで、ダンスミュージックとは全くかけはなれた新たな領域を開拓した。最低限のリズムがあるようで、それさえも外してしまっている事実。外れている感覚がいつしかリズムを生み出している摩訶不思議な現象。カオス原理のもとバラバラで攻撃的な潰しの世界で統一されているが、確かに彼らの法則というのは存在する。
「エレクトロ」で音が作られているのは確かだ。彼らのサウンドは間違いなくエレクトロ機材で生み出したものであり、恐らく他のミュージシャンがもっているものとなんら変わらない。だが、彼らが持つ波長が他の人間とは違うということがその違いをはっきりさせたのだ。他のインストミュージックと同様、ヴォーカルがないということは完全に音の部分で”イマジネーションをわかす行為”をするということで、結果オウテカは混沌としたイメージと突き刺さったようなイメージを僕に与えた。他の人はどう思うのかわからないが、僕には彼らの生み出す音楽に辛いメッセージを感じたのだ。しかし、妙な心地よさが同居しているのが不思議で、なぜか僕はこんなに辛い音の彼らのアルバムを何度もかけてしまうのだった。
そう、まずこの作品または『アンバー』あたりから入って、『オウテカ』、最新作『コンフィールド』を味わってもらいたい。年々彼らがオウテカという塀をどんどん高くしているのがわかるはずだ。そこで、僕はふとこう考えてしまった。
-彼らはひょとすると「音楽」をやろうとしているのではないのかもしれないな-
でも彼らが音楽を限りなく愛しているということは大前提にあるということもなぜか伝わってくるのである。
あなたもいろいろなことをこの音楽で感じてください。
- 価格: 2233円
- メーカー: ソニー(現在日本では廃盤)
- 年(代): 1995年(日本盤発売は96年)
- 団体名: オウテカ
- 2002/04/26更新
- 2002/04/26登録
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