「グリムのような物語 トゥルーデおばさん」
ネムキ連載中のタイトルは、「グリムみたいな」だっけ?気になったので調べてみたら、「グリムかもしれない」でした。
諸星大二郎による、グリム童話アレンジ作品集。勿論昨今山のようにでている、ブラックユーモア一辺倒のアレンジではない。
栞と紙魚子シリーズ以降、肩の力が抜けるか脱臼したかのような、江戸時代の黄表紙のような飄々とした笑いを作風にとりこんだ諸星だが、この作品集は、最近読んだ諸星作品の中では最も初期の諸星節が炸裂しているようにおもう。別の言い方をすると、いい意味で最近にはない凝縮された鉱物的な緊張感がこの本に収録されたいくつかの短編のなかには保たれている。
作品の中では表題作の「トゥルーデおばさん」と「鉄のハインリヒ またはカエルの王様」がいい。ちょっと、滑ったかなと思うのは「美女と野獣」を基にした「夏の庭と冬の庭」。滑ってても諸星の場合十分面白いが。それにしても、ユルユル。
- 発売元: 眠れぬ夜の奇妙なコミックス
- 原題: グリムのような物語「トゥルーデおばさん」
- 人名: 諸星大二郎
- 価格: 762円+税
- 2006/02/25更新
- 2006/02/25登録
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