よしもとばなな【キッチン】
吉本ばななの作品にはいつも【死】がつきまとう。
恋人の死。家族の死。
これほど重いテーマを持ってきながら読者に胃もたれさせないのは、死に直面した主人公の視点のクールさにある。
【キッチン】も例外ではない。主人公が最後の身内である祖母を失った時から、この物語は始まる。
天涯孤独の身になった自分自身を冷静な目で見つめるヒロインのみかげ。
それを優しく見守る、雄一とその母(?)えり子さん。
みかげは、家族を失っても取り乱すことなく日常を過ごし、夜は台所の冷たい床で眠る。その淡々とした彼女の生活に、底の見えない深い深い彼女の喪失感を、私達は見ることができる。
吉本ばななという人のすごいところは
「言葉にできない気持ち」
を、正確に言葉にしてしまったところ。
【キッチン】という作品にはいつも水の音がする。
静かな台所の暗闇で。水道の蛇口から流れる水の音が。
このキーワードはコレクションに選ばれています(1)
- メイン
- コメント(0)
- つながり(2)
- トラックバック(0)
コメント (0)
まだコメントされていません。
つながりキーワード (2)
キッチン (角川文庫)/よしもとばなな
- (ライム)
だいぶ前に読んだのですが、思い出深い一冊。 主人公の女の子は、最後の家族だったおばあさんを亡くす。 今までに家族を見送ってきたときとは別の次元の悲しみが彼女を襲った。 ...
デッドエンドの思い出
- (ハンキーパンキー)
よしもとばななの短編集。あんまりよしもとばななは読んだことなかった。ひょんなきっかけでこの本を読んで。スゴイよかったですわ。 描かれているのはとてもどれも切ない物語で...





LE CREUSET
びわこふきん
柳宗理のキッチングッ...
デュラレックス ピカ...


