銀河鉄道の夜
猫が主人公のアニメ『銀河鉄道の夜』のエンディング曲を手に入れた。何度も聴いている。聴きながら、常田富士夫による宮澤賢治の『春と修羅』の朗読を思い起こす。その朗読はエンディングと一緒に流れていたのだ。もちろん今聴いている曲には朗読が入っていないので、それを頭の中で合わせる。そして、そのたびに、鳥肌が立つ。
*
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
あらゆる透明な幽霊の複合体
風景やみんなといっしょに
せわしくせわしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
ひかりはたもち
その電燈は失われ
これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鉱質インクをつらね
すべてわたくしと明滅し
みんなが同時に感ずるもの
ここまでたもちつづけられた
かげとひかりの
ひとくさりずつ
そのとおりの心象スケッチです
*
どうですか。なんて素晴らしいんだろう。何度も何度も読んでしまう。飽きる事がない。実のところ、声に出して朗読したいほどなんだけど、彼氏がいるとなんだか気恥ずかしくて出来ない。変な女だと思われないだろうか(もう思われているけれど)。
- 2006/03/07登録
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