ボン・ヴォヤージュ 運命の36時間
出演:イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデュー、その他。
監督:ジャン・ポール・ラブノー
+ナチスドイツ占領下のフランスを舞台に、ボルドーに逃げた人々とフランスの運命が決まるまでの36時間を、女優と作家、そして愛人の三角関係を中心に描いた作品。
お金はあんまりかけていないように思えたのですが、とてもよく出来ていた作品でした。
細かいところまでよく作りこまれている。
計算されつくしたシナリオと演技、という感じがします。
その上でコミカルな部分が映えてる。
話の内容はシリアスなんですけど(ウランと混ぜたら原爆になるという水を守らなければいけないところとか)始終登場人物たちが面白くて声をあげて笑う場面が多々ありました。
普通に事件ばっかりおきておおごとのはずなのに、なぜにこんなに面白いんだろう…ていうぐらい皆面白い。
真面目だからこそ笑ってしまう。
アメリカ映画かと思っていたらフランス映画でした(途中まで英語だと思っていた、馬鹿)
女優のヴィヴィアンヌは都合がいいし自分にお金と名声を与えてくれる男性だったら誰でも利用するし適応能力はあるし髪型可愛いしツボでした。
でももっと可愛い!と思ったのが、その危険な重水の秘密を知ってる女学生のカミーユ。これがまた可愛いんだー。
黒眼鏡で三つ編みでカーディガンでプリーツスカートなの!時計はレトロな細身のやつ。
主人公のオジェは、見てるうちに段々こいついいやつだな…とか思ってきました。
優柔不断男だけど。
私優柔不断男あんまり好きじゃないんで、苛々するところが一杯あったんだけど最後まで優柔不断男だった。
政治家まで出てきたりだとか本当ドタバタなの。すっごい忙しい映画。絶えず俳優は動き回っているし、音楽も格好いい。
スパイ映画と恋愛映画がミックスされたような感じ。
むちゃくちゃ精密だなーと思ってたら、監督もそんな感じの人で、アドリブは許されないんですって。
髪型ひとつとっても、撮り直しをするぐらい自分の作り上げたメロディに忠実な人。一緒にカメラの前で演技をしてるところなんか面白くてたまらなかったんだけどそれだけ映画に精力を注いでいるのだなーと思うと頭が下がった。
何の映画でもそうなんだけど、これ面白くないなーと思ったあとでもメイキングを見るとむちゃくちゃ頑張って作ってるから、本当感服してしまいます。
あーごめん面白くないなんて思って…とか思います。
いやこの作品は面白かったんだけど。
特典映像が凄くって、CGの作りこみ方とか、脚本に3年かかっただとか、そういうのが30分以上あります。俳優陣へのインタビューも。
思うにフランスの俳優って、語彙ありますよね。皆確固たる自分の意志を言葉にする術を知ってるというか。翻訳が上手いのか?
あんまり期待しないで借りたんだけどなかなかに良かった!
最後まで楽しめました。
小さな玩具箱をぶちまけたみたいな話。ドキドキわくわくしながら、どうなるんだろう!って次の展開がわかんない。
ナチスとか絡んできてるのにね。
フランス映画って退屈なのが多いんですが(でもまたそれが味があってすきなのだけど)この作品は退屈する暇もないぐらい慌しくって格好いいです。
副題の「運命の36時間」はいらないかなーと思った。
■2003年カブール・ロマンティック映画祭 最優秀監督賞
■2004年セザール賞 3部門受賞 撮影賞、美術賞、有望若手男優賞 (グレゴリ・デランジェール)
http://bonvoyage-cinema.jp/
- 2006/04/04登録
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