一神教VS多神教
この本を紹介するのはかなり冒険となるご時勢:「一神教より多神教の方がいい」ということと、一神教の生い立ちについての病理的考察。でも書かれていることは十分に考えさせられる重たい内容です。日本だから書くことができた本ともいえなくもない。現代世界の宗教を考察する上で、必読だと思います。(初版購入当時に読んだけど、ますます当てはまる現実世界)
一神教=絶対唯一=絶対正義=排他主義 人はすべてが聖人君主でないのは、当たり前の事実であり現実、それをふまえれば おのずから一神教は、たやすく、あやうい。歴史をみても宗教戦争の多くは一神教的なるものが原因でしょう、同じ宗教同士で遣り合ってる話が五万とありますね。西洋では世界の3大悪人として「モーゼ・キリスト・マホメット」という言葉もあるようですし。いくら創始者が正しくすぐれてても、その後の信者が正しいということには決してならないのは、歴史をみればわかる話。 唯一絶対といった時点で、ほかのものは存在しないことにならざるを得ない論理構造。「目的の為には手段は選ばない」「手段の目的化」「異教徒は人でない」
、その意味では、多神教は、他を認める、異を認めることになるので、一神教に勝てない。そこは単純な構図:今の世界をみればわかる現実。
目次
第1章 一神教は特異な宗教である
第2章 自我は宗教を必要とするか?
第3章 なぜ多神教は一神教に負けるか?
第4章 科学も一神教か?
第5章 正義はなぜ復讐するか?
第6章 一神教は戦争の宗教か?
第7章 イスラムはなぜ聖俗分離できなかったか?
- 2006/04/05登録
- 1911クリック
このキーワードはコレクションに選ばれています(1)
- メイン
- コメント(9)
- つながり(3)
- トラックバック(0)
コメント (9)
最新コメント5件
2006/04/06
島崎丈太 購入してしまいました。 家庭内では家内がキリスト教、子供たち二人が両方ともカソリック系私立、私自身は心情的仏教徒、なので昔から興味深いテーマです。
2006/04/08
半無人 ざっくり言って、近代化(西欧化)=一神教化、なんでしょうね。やれやれ。
2006/04/09
いにしえ 教義の違う一神教でしょうね。でも信教の自由といった時点で、多神教だと思います。
島崎丈太 カソリックでは「聖人」が「多神教」の代替になっている、という風に聞いた気もします。 ギリシア等では多神教でしたし。 どちらかと言えばプロテスタント(と科学?)が一神教なんじゃないか?と感じています。
いにしえ カソリックはヨーロッパに普及する際に、もともとの地元の宗教(エジプト、ギリシア・ローマ神話、ゲルマン神話・北欧神話等総て多神教)を攻略するにあたり聖人をあてて、元々の異教の記念日を置き換え、聖母マリア信仰で女神信仰を置き換え、魔女狩り進行させといろいろやってますね。擬似多神教化と教会の神格化のアンチテーゼとしてのプロテスタント、その分,信仰の排他性も強化。でも歴史を見る限り布教活動って侵略そのもの、その大義名分として容易に使われる危うさが問題。 科学も科学の名のもとに犠牲を強いることが。一神教的個人主義が蔓延?
- すべてのコメント »
つながりキーワード (3)
どっちが効率的か (ローマ字 VS Nicola)
- (oyaoya ♪ )
日本語入力で代表的なローマ字と相対的にマイナーな親指シフト(Nicola配列)を比較してみた。どっちが効率的な入力法か、興味のある設問だ。(写真 入力効率比較) ローマ...
中東紛争
- (信生(ほい!))
聖書の創世記によると、イスラエルの祖アブラハムには、後継者候補が二人いました。妻サラの奴隷ハガルが生んだイシュマエルと、その後でサラが生んだイサクです。 聖書によると、アブラハムの後継ぎはイ...
日本人のためのイスラム原論
- (半無人)
小室直樹・集英社インターナショナル 謎のイスラム世界のレクチャー。 日本の世界史の教科書では、ヨーロッパ史と中国史、そして200年ほどのアメリカ史を合わせただけで...






ウソの歴史博物館 ...
超日常観察記 ヒト...
17歳のための世界と...
文字の世界史


