ヒマワリ
ひまわり
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、その他。
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
+さんさんと輝く太陽に向かって、誇らしげに大輪の花を咲かせるひまわり。その太陽とひまわりを、男と女に例えた作品である。戦争に行ってしまった愛する夫、アントニオ。ひたすら彼を待ち続ける妻、ジョバンナ。終戦後も帰ってこない夫を探すため、ジョバンナは単身ロシアに足を踏み入れる。
巨匠、ヴィットリオ・デ・シーカ監督が10年の歳月をかけて完成させたラブロマンスの不屈の名作。
ずっと借りようと思っていたのだけど、古いしなあとか戦争映画みたいだしなあと、あらすじを見ながら躊躇したこと数ヶ月。
やっぱり見て良かった!
とてもとてもよかったです。
冒頭の、一杯のひまわりに哀愁漂うメロディー。これ、映画館で見たらもっと入り込めたのじゃなかろうか…というぐらい悲しい始まり方。
ひまわりって、結構明るい対象として撮られがちだけれどこれは悲しかった。
戦争によって引き裂かれた男女をあらわしていました。
結婚前(夫が戦争に行く前)は、はちきれんばかりの女性だったジョバンナが、段々白髪まじりの髪になり地味になり、人生に疲れた女になっていきます。
その対比も残酷で悲しかった。
夫は、戦地で助けてくれた別の女性と子供までもうけていました。
むなしい。本当にむなしい。何年も待っているのにこれはないのじゃないか、というぐらい残酷な仕打ちだった。
ジョバンナの心のうちを思うと、胸が痛みました。
戦争というものは、人の人生や性格やそういった色々なものを狂わせてしまいます。
そしてその戦争が自然現象ではなく、人間が自ら作り上げているというのが愚かです。
作中には、本物の戦争シーンも混じっていました。むごかった。
矢が刺さった手におびただしい数の死体。爆弾。
つくりは昔の映画なのでそこまで凝ってはいないですが、シンプルでわかりやすくなおかつ味のある作品に仕上がっています。
音楽がとてもいい。
これサントラ欲しいなあ。
ジョバンナ役のソフィアローレンは、魅力的。大きな目にレトロな髪型、ワンピース。
夫が結婚していたマーシャは、対してロシア女性なのでとても色が白くてチャーミングです。
とても対照的だった。
撮影はロシアで行われたみたいなのですが、その時代「鉄のカーテン」と言われていた場所に足を踏み入れるのは容易ではなく、何度も説得してやっと承諾を得たとか。
明るいひまわり畑が美しく切ない。
DVDは、2000円ちょっとで購入できるみたいなので持っておいてもいいかもと思いました。
それぐらい良かった。
- 2006/04/06更新
- 2006/04/06登録
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コメント (3)
2006/04/06
椿子 私の父も映画館で見たと言っていました。そんなに名作だとは知らずに見たんですが、とてもよかったです。何度でも見たい映画だと思いました。レンタル屋さんで最初借りてみてもいいかもしれないですね。
2006/11/12
cassis マストロヤンニ演ずるアントニオが戦場に行くあたりから、それまでのドタバタ劇は一変しますよね。彼の死を納得できないジョバンナがロシアに行って、彼の家庭を知ってしまうあたりからは・・・もう・・・涙涙です。ジョバンナが自分の子にアントニオと名づけているのも、ズキズキしました(「聖」アントニオの方よ・・・と彼には言っていたけど)。
2006/11/13
椿子 本当に切ない映画でしたねえ。彼が悪いのでもないし、やっぱり戦争が人生を狂わせちゃったんだなあと思うと、それほどまでに影響力のある戦争は、やはりとても恐ろしいものだ、というのを再確認した映画でした。ロシアで結婚している女性もこれまた良い人そうなので責められないですよね。
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- (ペンギン隊)
映画を好きで良かった、 こんな映画にたどり着けて良かった、と 自分にとって、かなり大げさに感銘を受けた映画。 ひまわり畑を見るだけで、胸が痛くなる。
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- (ryouji)
1970年、イタリア映画。ビットリオ・デ・シーカ監督。 戦争が引き裂く男と女のひとつの恋。普遍的なテーマを、画面いっぱいに咲くあざやかなひまわりとヘンリー・マンシーニに...








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