トリイ・ヘイデン
関心空間で興味を持ったトリイ・ヘイデン。
心理障害や学習能力に問題のある子と関わっていく毎日の中で
日記のように綴られていった著書。
一番最初に出された本が『シーラという子』。
まだ6歳なのに、3歳の子供を木に縛り付け火をつけた子。
凶暴で手がつけられず、言葉も喋らない。
このシーラだけではなく
カルトの生け贄とされたと推定されるジェイディ(『幽霊のような子』)
知能の発達の遅い姉とされる子が産んだと思われるヴィーナス
(『ヴィーナスという子』)
こどもだけではない。ラドブルックという美しい、
けれど沢山の問題を抱えた女性(『よその子』)
トリイが出会い、心奪われるのは
それぞれが別の形で尋常でなく傷ついた人々である。
一冊読んだら、また別の、
もう一冊読んだら次の本、と手当たり次第読んでいった。
一体、なぜ?
どうして止まらないのだろう?
時々目をそらしたくなるような酷い事実もあり
でも決して途中で投げ出せない、その理由はなんだ?
読む度
子供が大事にされなければいけない
という常識が吹き飛んでしまう程
子供は暴力と非情にふりまわされている
(時々制度、みたいなものにも)
ずっとわからなかった。
「どうしてこんな時でもこの子たちはこんなにも美しいのだろう」
これは、確か狂乱した子供をおさえている時にトリイの心に登った言葉。
この言葉がずっと心に残っていた。
それを鍵に考えた。
どうして、読むのか。
それはトリイが混乱した子の
こんぐらがった精神の糸をかき分けかき分け
その子の核であり、ダイアモンドのような
誰にも傷つけられない魂をしっかり手づかみする瞬間が
私にもありありと見えるからではないだろうか。
全ての子が、
お伽話のように幸せになっていくわけではないけれど
可能性がある、
そこに励まされる。
- 2006/06/19更新
- 2006/06/19登録
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コメント (2)
2006/06/20
青梅 むずかしいキーワードなのに、真摯に、おつかれさまでした。「なぜトリイの描く物語に魅かれるのか」、それをわたしはいままできちんと考えたことはありませんでした。でも、Dodoさんの書かれた最後の一文を読んで、「励まされる」、この言葉にあぁ、そうだ、と、言葉にするならそれだ、とつよい共感を覚えました。いろんな励まされ方があるけれど、トリイと子どもたちの物語には、本当にもう、ここでしか得られない強烈で、でも決して突飛ではない力があって、読むとその力に励まされる。大げさかもしれませんが、彼女と同じ時代に生きて彼女の本に出会えて、お互い、何て言うか、幸運でしたね。(言葉にするとあっけないな…)あ、それと自分のKW取り上げてくださって、うれしかったです(^-^)「うわ~~~」と思わずPC画面に手をあわせてしまいました(笑)
toho 最初、「青梅さん」と呼び掛けるような文章だったのですが、あまりに直接的だったので(^^;)ジャンプするような形にしてみました。いや、でも青梅さんのKWに誘われて、深く深くトリイに付き合った気がします。これから何を読めばいいの??という位。遠くアイルランドできっと関心空間をみて、トリイこそびっくりしているはず(ナイナイ)。自分でもびっくりする位真面目に書いてしまって、ちょっと直球すぎたかな(汗)と思いましたが、受け止めてくださり、感謝!!
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