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ケンケツゲキジョウ

献血劇場

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乙女だけど、かるく毒。いわば桃色水玉の幻覚をみせる毒。
でもそういうのこそ、少女性の本質のような気がする。

1992年2月に、稲村光男氏、割礼子氏(現・虹野玲子氏)を中心に創刊された、「ほんとうにステキなものを求める」、「万年少年少女」のためのフリーペーパー。

稲村光男氏の可憐でサイケデリックなイラストレーションが、強烈に印象に残る。内容的にもいろんな意味で非常に濃かった。ある意味、啓蒙されてしまった。

埼玉、東京を中心に、さまざまなところで無料配布されていたが、いつのまにか見かけなくなって久しいと思い検索してみたら、非常に残念ながら、2001年に休刊したもよう。
しかし、下記サイトのweb-archivesで休刊までに発表された記事(いまのところ稲村氏の「雨の日の女」の一部のみ)を読むことができる。

それにしても、だ。
web上では、紙媒体ならではの「味」が失われてしまうのが惜しい。
有料の出版物には決して漂わない、印刷のズレとかカスレからくる情緒というものもある。
これをよく手にとって読んでいた当時の、対象の漠然とした憧れとかユメとかチボーとか、そういうきらきらしたおのれの乙女っぷりも、紙の質感などと一緒に記憶のひだにたたまれている。
それらが失われてしまうのは悲しいことだ。自分がいま乙女と名乗ったらぶん殴られてしまう歳になったことと合わせて、悲しいことだ、ほんとうに。

恒常的なあかるさより眩しい、一瞬で消えるまたたきみたいなもの。
少女であるって、そういうことだ、たぶん。
いろんなことを思い出す。
ああ。わたしはかつて少女だった。

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献血劇場

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gallop
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  • 発行・点滴堂
  • 2006/04/15登録
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