青春漂流 (講談社文庫)
とある漫画に「青春スーツ」というのがあって、
自意識や思いこみや無駄やパッションで出来てる
モコモコの重たい恥ずかしい着ぐるみとして表現
されてるんだけど、的を得ていて面白かった。
これは「ユルくてスマートで頑張らない」今風の
物語ではなく、大昔のダサくて汗くさくて熱血?
みたいな感じの時代の青春スーツ装着中の人達に
焦点をあてたお話。
「あらゆる失敗の可能性を見据えつつ、大胆に
生きた人こそ、よく青春を生きたというべき」
「青春とは、謎の空白時代なのだ。そこで最も
大切なのは何ものかを求めんとする意志」
立花氏の凄さは、どんどんインタビューを重ねて
いき、その対話を読んでいくことで彼の主題も
主張も充分に伝わり、読むすすむ内にどんどん
引き込まれ感動させられてしまうところ。
宇宙からの帰還もそう。
九九すらできない、極端な挫折、被差別部落出身
かなりな劣等生だったりハンディがあったり、
それぞれ楽でないモノを抱えた若者達が暗闇から
コレだというモノを掴み、熱中していくうちに
拓けてきた彼らの道のりを「聞く」本なのだ。
面々は、今となっては驚くメンバー。
田崎真也、村崎太郎、宮崎学、ミッキー吉野等
ミッキー吉野にいたっては「吉野金次」だったり
して、時代がいかに古いかよく分かる(笑)
私の青春三部作のうちの大きな一冊。
私が読んだときでも古い本だったけど、
とことんの劣等生だった私には救いのバイブル
だったのかもしれない。足掻くことも焦ることも
恥ずかしいことではない、可能性は大きく拓ける。
胸が熱くなったモノだった(遠い目)
嗚呼、私は足掻きながら、怠惰に過ごしたなあ・・
*追記*
文中で、エエカゲンに私が書いている「吉野金次」氏は
ミッキー吉野さんとは別人とのご指摘を頂きました。
共通項が多いため、友人間でも勘違いが蔓延していたようです。
申しわけありませんでした。
- 商品名: 青春漂流 (講談社文庫)
- 価格: ¥540
- 著者: 立花 隆
- 出版社: 講談社
- 発売日: 1988-06
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- 2007/10/08更新
- 2006/04/23登録
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