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舞台裏おもて (ブタイウラオモテ)

 歌舞伎と文楽と能、そして狂言の舞台裏をわかりやすく写真で解説した本。本の中で占める写真の比重が高く、舞台裏写真集に解説という形なので、写真がたくさん載っていてかなりお得感ありです。

 歌舞伎の場合、揚巻の着付け、床山さんの鬘の製作風景、「髪結新三」の重要な小道具であるカツオ。揚巻の着付けはわりかしいろんな解説書で見る気がするけど、他のものはこの写真集ではじめてみる。特にこの本購入の決め手となったのは、新三のカツオ。舞台上でカツオを捌く時に三段階に解体できます。すごい!
 文楽は残念ながら舞台ではまだ一度も見たことがないのだけれど、人形に着物を自分で着付け、自分の扱いやすいように組み立てていく『人形拵え』の写真にはすっかり魅了されてしまいました。
 能は、装束をつけた後、舞台に出る前に精神を統一する為の鏡ばりの控え室があることをはじめて知った。鏡に囲まれて精神統一って、かえって難しいのではないかとおもうが。この鏡部屋どこの能楽堂にもあるのかな?
 まあ、ヴィジュアル中心なので、これら日本の伝統芸能に興味がない人も、パラパラとめくるだけで結構面白い本だと思う。
 
 舞台裏を支える手仕事の世界。その技術と永年にわたる年月に裏打ちされた舞台裏の奥行きの深さは官能的ですらあります。

 出版元はマール出版。前から気になっていた「新雛形ぽち袋」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/...を出してる会社。紋切り型を出しているエクスプランテとともに、注目です。

舞台裏おもて

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Rume画像 投稿者:
Rume
詳細情報
  • 247p
  • 価格: 1,800円
  • 発売元: マール出版
  • 2006/04/27更新
  • 2006/04/27登録
  • 1307クリック

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コメント (12)

最新コメント5件

2006/04/28

確かに眠くなってしまう気持ちは分かります(笑) ただ、これが嵌ると、ぴぃーーーんと張り詰めた、ともすると異界を垣間見る気配がたまらなく良いのですよね。精神統一のお話を伺うとより一層観に行きたくなります。蝋燭能も良さそう~。文楽は腹話術の人形のように口がカコカコ開くので恐かったのですが、今ならそれも乗り越えられそうな気がします。Rumeさんのおっしゃる口傍の釘だとか、遣い手や浄瑠璃語り、音楽や舞台の構造だとか時々触れる情報が本当に魅力的なので、ぜひ観に行きたい。ついでに今ハマってる落語も。

Rume   文楽のかしらは、劇場のものなんだそうですけど、人形の手足は人形遣いさんのものなんだそうです。ちゃんと、名前が書いてあるの。芝居中、手足に塗った胡粉が剥げてきちゃうから、塗りなおしたり。ホント年期が入ったフェチ文化ですなあ。最近、文楽見に行きたい熱が高まってきております。あと狂言の釣狐のお面は、牙がすごくて怖いけど可愛い。

ハイパー田舎人 狐の面、ワタシも好き!彫ってみたいけど、かなり大きい木から彫り出さなきゃならないから材料費で目をむきそう~(笑)

2006/04/30

Rume  あ、お初は「曽根崎心中」だ。すいません。人形の櫛や小道具も、ただ寸法の縮尺どおり縮めるのではなく、舞台映えするよう微妙な縮尺で作ってるみたいです。文楽は一度も見たことがない私にも文楽のパートは楽しめました。

2007/07/09

Poughkeepsie 豊竹咲甫大夫が、TV番組で「文楽において『太夫』とは?」との問いに、面白い例えで答えていました。「大阪には饂飩屋がぎょうさんあるでしょ。文楽において、太夫はいわば『うどん』、三味線が『出汁』なんですよ。それでは、人形がなにかといえば『具』。「きつね」という人形で演れば『きつね饂飩』。昆布がのれば昆布饂飩。」「じゃ素饂飩は?」「素浄瑠璃といって、太夫と三味線だけで演るものがあります(笑)」

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