岡本太郎・誇らかなメッセージ “明日の神話”完成への道 展
メキシコで見つかった幻の壁画 “明日の神話”の軌跡を辿ったこの展示会。
広島現代美術館で完成に至までの岡本太郎の制作を見ることができた。
壁画にかかるまでのまったく同じ絵を、小さなパネルから始まり10数mの巨大キャンバスまで全部で4点の原画が展示してあった。
最初の作品は3日で書き終えたらしい。
その絵は原寸大になっても同じ構図、モチーフ、色を使っている。つまり最初の着想をまったくそのまま持続させている。
彼はスケッチなどほとんど描かず頭の中のイメージをそのままキャンバスに塗り込む。
そのイメージはブレる事なく忠実に再現される。すごい。
地下に降りると壁一面に鎮座した“明日の神話”が待ち受けていた。
これは今四国にて修復している実物をカメラで撮影し、原寸をインクジェットで出力されたもの。
説明を見ると1600万画素のカメラで撮影したらしい。1600万ガソってなんだ!???
忠実に再現とあったがこんなに色彩豊かで鮮やかなものなのか。
炎が迸り骸骨が怒りのような憎悪のようなエネルギーを発している。
テーマは原爆。
まさに爆発だ。
でも決して塞ぎ込むような闇や悲観が描かれているのではなく、それを乗り越えていくような、強く美しい未来へのエネルギーを描いているのだ。
彼が広島の原爆ドーム、平和公園を訪れた写真も展示してあった。
何を持っての象徴で平和公園なのか。彼の思想に少し反省してしてしまった。
四国での修復後、東京でこの“明日の神話”の展示会があるらしい。
しかし展示会後の行き先が決まっておらず、現在広島と長崎が受け入れる運動をしている。
個人的にはこれだけ様々なエネルギーに溢れた作品をいつでも見れるようになったらいいな。
けれど、軽い気持ちじゃ意味がない。
受け入れるならそれだけの覚悟が必要だ。責任は重大である。
どちらにしても、一度ホンモノを体験したいものだ。
- 2006/05/22登録
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