キラワレマツコノイッショウ
嫌われ松子の一生
監督・脚色:中島哲也
出演:中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介、香川照之、市川実日子、ほか。
+昭和22年。福岡県でひとりの女の子が誕生した。お姫様のような人生を夢見る彼女の名は川尻松子。教師になり爽やかな同僚とイイ感じになるも、セクハラ教師のせいで辞職に追いやられる。ここから、松子の転落人生が坂を転がり落ちるがごとく、始まっていく。愛を求める松子の前にはさまざまな男が現れるが、彼女の選択はことごとく不幸へと繋がってしまうのだった。53歳、河川敷で死体となって発見された彼女の生涯を探る甥が見たものは?
原作は、上巻まで読んでいったのですが、下巻読んでいなくてよかったかも!と思いました。
初めっからもうミュージカル仕立てってのがわかるようなクレジットぶり。
「MIKI NAKATANI」とか。
ところどころ、ジュディ・ガーランドの「オズの魔法使い」をオマージュにしているところがあったと思うんだけどあれってそうなのかなー。「エメラルドに続く黄色いレンガの道」の光景と、「自転車を立ちこぎでこぐ魔女(松子)」の場面。
これ多分そうだ!と思って嬉しくなっちまったぜ。
原作は、だいぶ落ち着いた文体だし松子は松子で結構暗くて悲惨だしで、それをあれだけアレンジできている監督は、本当凄い。なんというか、「映画は監督、ドラマは脚本、舞台は役者」ってよく言うけど本当監督にかかってるよね、映画。
アレンジの仕方が凄く良かった。多分「オズの魔法使い」とか「CHICAGO」なんかをうまーくわかるように取り入れているのがまた憎い。
刑務所場面なんかは、シカゴ見てるみたいでした。
最初の方は結構ドタバタ展開も速かったのでこれでずっと行くのかなーと思っていたのだけれど、最後に行くにつれてやはりこれは「嫌われ松子の一生」を映画にしたものなのだなと改めて思った(当たり前なんだけど)
私は面白おかしく監督がアレンジをして映画にしているだけなのかと予告編を見て勝手に想像していたので、ちゃんと「負」の部分も描いていることに安心したし、嬉しくなった。ミュージカルだし楽しい場面一杯にしているのに、そこに見え隠れする主人公松子の孤独とか悲しさとかなんで幸せになれないんだよって悔しさみたいなのがブワーと最後の方は、溢れてきて私の中でせめぎあって大変でした。
「生きててすみません」と「生れてきてすみません」て、似てるけどだいぶ違うと思う。
「生れてきてすみません」だった松子が自分に重なって仕様が無くて(あと精神科に通って薬を飲んでいたり幻覚が見えたりするのも)涙が凄くて、「感動したから泣いた」のではなくて、「かわいそうで悔しくて泣いた」
多分映画館じゃなかったら、もうワンワン言いながら号泣していたと思う。それぐらい凄く悲しかったです。
テーマソングみたいなのでね、松子が「まーげてー、伸ばしてー、お星様をつかもうー」って歌ってるところがたくさん出てくるのだけどこの音楽がまた私の涙腺を刺激して、これが流れてくるだけで楽しい場面でも駄目だった。
豪華だったのは色彩と俳優陣。色彩は少し目が痛くなるほどの鮮やかさだったし、俳優陣は、個性溢れる面々ばかりで勿体無いぐらい。脇役もいい人使ってた。
歌手も本物使ってたし。
土屋アンナとか凄いチョイ役で出てて前作「下妻物語」に出てた人も友情出演みたいな感じで出ていまして、たくさん歌ったり踊ったりしてたよ。
下妻より断然良くなってた。1作目より2作目が良くなるのって、いいことだよねー。
凄く凄く良かったので、
またもう1回見に行こうと思う。
サントラもDVDも欲しいなぁ。これで、2回目見ても面白かったら多分本当に面白い映画。
この映画に銘打たれた、「シンデレラストーリー」というキャッチフレーズがいまいちよくわかんなかったのだけど、松子は、物語の中ではエンターテイナーとしてのぼりつめたシンデレラになったのかなと思う。
多分誰もが松子に共感するだろうし(幸せになりたい!という女としての欲望みたいなのとか)、ドジな松子に何やってんだよーってあきれながらも応援したくなるのではないかな。
多分彼女は、少し不器用だっただけで、精一杯生きていたのだよね。
フィクションなのにノンフィクションみたいに松子に感情移入しちゃうのって、物語としては本当すばらしいと思う。松子ってこの世界のどこかにいたんじゃないのかなぁって思っちゃうぐらいリアリティがある(あんなにありえないぐらい不幸なのに)
そしてそれをこんな風に素敵に映画化されている監督も素晴らしい。
久しぶりに邦画を見て、まんぞくーという気分になった。
個人的に妹久美の描写の仕方も希望があって良かったです。
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コメント (3)
2006/06/03
椿子 面白かったですよー!私はもう1回見に行こうと思ってます。今日はパンフレット買ってきましたー。パンフもなかなか凝っていて素敵なのですよ(表紙がミュージカル風)そうそう、中島さん、CM作ってる人なんですよね。すげーなーと思いました。下妻よりかなり話が良くなっているので是非ー♪
2006/06/27
椿子 おお!見てこられたんですねー!!!面白かったですよね。わー嬉しいな(私が作ったんじゃないのに笑)刑務所のところ良いですよね。スクワットの場面もリズムが良いし。中島監督は多分どんどん進化するのではないでしょうか…。今度はどんな感じで攻めてくるのかなー楽しみですね^^
2006/06/29
椿子 あ、私も欲しいですーCD♪でも映像と共に見たほうが多分映えるような気がするんですよねー。でもでも曲も宜しいですよね。まーげてーのばしてー♪不運は呼ばないですよ!頑張って生きる力を呼びますよー(とか言ってみる笑)
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