幻想水滸伝Ⅲ
コナミから2002年発売されたPS2用ゲーム。
Ⅴもとっくに発売された今頃何故…
なのですが、プレイしたのがいまなので、今頃も何もないわけであり。
仲間を108人集める、奥行きのあるストーリーに定評がある幻水シリーズ。
---以下、曖昧ながらもはっきりネタバレしております---
Ⅰは、親友とのつながりから、解放軍リーダーとの出会いから、大きな運命の渦に巻き込まれ一国を再建するリーダーに、果てには国と解放軍との譲れぬ立場から愛する父親との正面切っての戦い、また大きな戦いのなかで仲間を得、また失っていく…という物語。
Ⅱはその数年後の同じ世界、違う主人公と国での物語。大切なものを守りたい、同じ願いから生まれたはずだった…。家族のように育ってきた友と、主人公は向き合っていく。多くの人びと、それぞれの願いをのせ、大きな流れに飲み込まれていく…。
うーん。。。全然うまくまとめられない。。。
あっさりまとめると、「運命」、「仲間」、そういった「つながり」をテーマにした作品ではないかと思う。
それらの大元にあるのが「真の紋章」。
Ⅲのキャラクターの言葉を借りれば、「一種の神の具現化」。
多大な力を秘め、それを身体に宿した人間は不老の身となる。
真の紋章は、誰でも宿せるものではなく、そこには紋章と宿らせた人間の意志がはたらく。
Ⅰ・Ⅱではその紋章の力に知らず知らずのうちに巻き込まれていく主人公が描かれた。
そして続くⅢでは、その紋章の力を欲する者と、紋章に導かれる人間の運命をその身に知り破壊しようとする者とが描かれる。
前者は自分のたいせつなものを守る力を求めて。
そして後者は人間という生きもののこれからを守ろうとして。
ただ後者は「人間」そのものを守ろうとするあまりに、一人ひとりの人間を見失ってしまった。多くの者の命を奪った。
それを前者を含む多くの人びとは許せなかった。
そして両者はわかりあうことなく戦いを重ねていくこととなる。
最後の最後まで、わかりあうことはなかった。
語る順番を間違えたかもしれないが、この作品はとある歴史の一部を3人(+αあり)の全く異なる視点で見つめていく、という手法をとっている。
3人のうち、2者は忌み嫌いあう関係(個人的にも、それぞれが属する集団としても)であったが、物語が進むにつれ、これまでは見えてこなかった・見ようともしなかったお互いの立場・考え方が見えてくる。
それは、紋章を破壊しようとする者が、いわば共通の「敵」となって姿を現したことが事の発端だったといえる。
だが重要なのはそういうことではない。
理解し得なかったものを少しでも理解し、あるいは理解しようとしあう、それが重要なのではない。(ここでは)
もしそういうことを主張したいのならば、最後に紋章を欲するものと破壊しようとするものたちが何らかの形でつながっていく、というストーリーにすればよい。
でもこの物語はそういう最後を迎えはしなかった。
だから後味が悪い、納得できない、といったあまりよろしくない評価をそこここで聞くのだろう。
しかも紋章を破壊しようとした者はⅠⅡではともに戦った戦友…その者に好意を抱いていたにせよ抱いていなかったにせよ、何らかの思い入れが入ってきてしまう。
後味の悪い終焉、かつての仲間が敵…決して良い条件とは言えない。
しかしこの物語は、このバッドコンディションの中でしか語れなかったのではないかと思うのだ。
それは、この物語のテーマを何と見るかによる。
幻想水滸伝というゲーム全作に共通するであろうテーマは、前述の通り「運命」「仲間」といった「つながり」だと思われる。
このよくあるテーマをこの作品独自のものとするのに必要なのが、「紋章」の存在。
その本質に迫ったのが、このⅢなのだと思う。
こうした物語があり、またシリーズものとしてその世界の端々を伝え続けていく以上、誰かがこれを明らかにせねばならない。
誰が、どのように「紋章」という存在(主にその知られざるマイナス面)を明らかにしていくべきなのか…
…こう考えると、それはⅠⅡで紋章の力に翻弄される主人公・またその敵たちを近くで見てきた彼でなければならなかったし、あのお互い相容れられず終わっていく、またそのやり方にもそう共感できないという性質をもったストーリーでなければならなかったのだろう、と考えた次第なのである。
(…ん?理由になっているのか?これ…)
まあ、自分がここで主張したいのは、ⅠⅡと同様にわたしはこの作品がすきだ、大切だということなのですが…。
継承者のラストは、(まだ1人分しか見ていないが)好きになれなかった。
6人目の話(運よく1周目で見れた)があって、その最後を見届けることが出来て、ほんとによかった。
彼と彼女の魂がずっとともにあればそれでいい(昇天してしまいそうな台詞だな…)。
でも「よし2周目!」と思えないのは、やっぱり悲しかったんだろう。こうやって分析チックな感想書いたのも、自分を納得させたかったんだろうな。。。
人物としては、ゲドとエースとジャックとパーシヴァルとシーザーとセシルとアルマキナンの人びととコロクとペギイがとくにつぼ。
ヒューゴのびっくりした顔とクリスの眉を下げて笑う顔、よかったなー。ポリゴン、最初は笑ってしまったけど(ちっさい!て)、よかった。
Ⅳ・Ⅴもまたゆくゆくやろう。幻水ほんとすきだ。
- 2006/06/26登録
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