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元祖!おやゆび族 (ガンソ オヤユビゾク ニコラ ニホンゴ ニュウリョク キーボード タッチ)

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ローマ字が日本語のベストな入力法だ・・・、なんて言っても携帯の「親指」入力には負けている。そう、いま日本で一番使われているキー入力は携帯入力、いわゆる親指入力、親指族だ。 (※ 長文ゆえ斜め読みを推奨)
(写真 ノートタイプ親指シフトキーボード) このキー、なんのキー ブラウザで試し打ち!

<親指はお父さん>
手のひらを太陽にかざしてみると、4本指とは向きも大きさもちがう指が悠然と佇んでいる。そう、親指である。
5本指のなかではお父さん指といわれ、一番存在感のあるようで力強い。でも、なぜか不器用なイメージがある。
<我ら親指族>
そのお父さん指が最近つとにがんばっている。そう、携帯電話のメール打ち。
あちこちで親指を素早く動かし文字を打ち込んでいる。お父さん指は意外と器用なのである。そんな親指を使ったメール打ちを称して「おやゆび族」。
ところが、「おやゆび族」が闊歩するずっと以前から親指は入力で活躍していた。1980年に発売された業務用ワープロ(OASYS)に登載されたキーボードがそれである。「親指シフト」と銘打たれたキーボードは親指を多用するのであるが、後に個人用ワープロにも登載され「入力しやすい」と瞬く間に広まった。

<他の指と対に動く>
その親指は常に他の4本指と対になって動く。とっさにつかまったり、果実をもぎ取ったり、握手したり、はさみを操ったり、愛しあったり・・・。そう! 親指は常に他の指をサポートしている。そんなところからお父さん指と呼ばれるようになったのか…。 エポックメイキングな発見 親指
<キーボード入力に応用>
親指が他の4本と対に動くことは先ほど延べた。とっさの動作では必ず親指と他の指が同時に動く。通常、キーボード入力には親指以外の4本を使用するが、親指シフトは「入力」にも使用するのです。他の4本指と対に動かせる、同時に動かせる指だからです。自然に、他の4本指と何の違和感もなく動かせるのです。これが「みそ」です。
<その仕組みは?>
1キーに2文字が配置され、ホームポジション右の各キー「は と き い ん」はそのまま入力します。その上の文字は、親指の位置にあるシフトキーと同時に押すことで入力する仕組みとなっています。つまり、親指(シフト)と他指を同時に動かす、ワンアクション入力です。 ホームポジションの左右で21文字、使用頻度が高い「かな」が配置されいてるためホームポジション中心の入力が可能です。

<新JIS配列の制定>
JIS配列の原型は、カナモジカイが大正年代に考案したものと言われ、ほぼ50音順にまとまっていた。それを通産省が並べ替えたもので配列に全く規則性がない。しかも(小指)シフトキーを押しながらの入力が多い。1980年当時、JISかな配列(72年制定)とローマ字入力の非効率などから、「かな」配列の改善が数多く提案された。親指シフト、タッチ16、myKEY、50音、新JIS配列、SKY配列、M式、AZIK、連想2タッチなど。なかでも、通産省肝入りで作られた新JIS配列(86年制定)は当時のワープロメーカーの殆どが採用した。 新JIS配列とは
<新JIS配列の挫折>
しかし、99年に「普及の実績がない」と廃止された。わずか10年余の「生命」であった。
普及を阻害した理由はいくつかある。3段配列、1キー2文字の仕組みは親指シフトを参考にしたものだが、配列や操作性は未消化の部分が多かった。シフト側の文字は(小指)シフトキーによる逐次打鍵のためJIS配列より効率が悪くなった。ホームポジションの入力効率も芳しくなかった。その後も「かな」配列は、トロン、ナラコード、新50音、花、姫踊子草、蒼星、中指Nicola、飛鳥など数多く提案された。 各種かな配列

<日本語入力コンソーシアム誕生>
90年に、ワープロ・PCメーカーなど10数社(SONYやアップル、IBM、松下電器、サンヨー、アスキー、リュウド、富士通など)が結集して親指シフトの標準化=JIS化をめざす団体「Nicola」が誕生し一層の普及をめざした。しかし、新JIS配列の頓挫もあり、ローマ字入力への移行は加速した。そしてWindows95の発売を機に(相対的な)親指シフトの普及率は激落した。
<入力法は万人に問え!>
「悪貨は良貨を駆逐する」例えのとおり、悪貨は良貨よりも出回る。安く大量につくれるから。親指シフトの優位性は多くの専門家が認める所であり、市場の普及がその証である。しかし、優れたものを他社は無視する。トリニトロンしかり、ベータしかり、いままたブルーレイvsHD-DVD…。その企業論理と通産省の無為無策により親指シフトは「無視」された。これが「かな」衰退の一つの根拠となっている。

<トリニトロン方式にみる>
たとえば、カラーTVを完全に二分したトリニトロンとシャドーマスク。原理的な優位性はトリニトロンにあることは明らかだ。だが他社はどこも採用しなかった。TVの場合は買えばいい、選択すれば終わりだ。だからトリニトロンはその優位性に支えられ普及していったのです。
<ビデオ方式にみる>
ところが、ビデオのベータとVHSはどうでしょうか。まさに1社対全社の対決です。販売店の会話を紹介すればわかりやすいでしょう。「購入後、ソフトを見れるかどうかが重要、VHSはソフトが多い…、ベータは少ない」という具合です。あとは価格でしょう。VHSは大量生産に支えられてハードもソフトも安くなる。これで勝負ありです。
<キーボードにみる>
キーボードも同じこと。「親指シフトは楽らしいが富士通だけですから…」「ソフトも対応していなくてはならないし…」「その点、JISキーボードはいつでも買え、対応ソフトもいらないし安い」なんていわれれば躊躇しますよ。日本の文書処理能力、生産効率アップの可能性はここで消えたに等しい。
<ローマ字入力は危険?>
一方、ローマ字入力は基本的には日本語入力に適していない。
1文字2タッチの問題もあるが、そもそもアルファベットぶつ切りの入力は子供たちにとっては最悪である。感性・理性などに与える影響があると思えてならない。世の中が荒み、殺人事件が絶えない昨今、論理的でなく、感性的でもなく、そして情緒的でもないローマ字入力は、即時的、細切れ的、切り貼り的、刹那的なものにつながっている、と勝手に私は感じています。

<生き残った80年代の配列>
このような経緯を持つ日本語入力キーボードだが、いまだに親指シフトキーボードは発売され、ソフトもXPに対応している。シァアウエアも熱心な開発者の努力でそろっている。誕生して四半世紀を経ていまだ健在なのである。80年代の各配列がほとんど消滅していった中で…。
<親指シフトはなぜ普及したのか>
JIS規格にも制定されず、また、80年代は富士通にしか登載されなかった親指シフトがなぜ普及したのか、「キーボード普及の奇跡」とまでいわれるのはなぜか。85年~90年はキーボード配列の中で2~3割を超える普及率があったという。事実、企業の1/3でOASYS(2004年調査でも1/4に採用)が採用され、司法書士会や裁判所、行政機関、文筆家やマスコミ業界にいたっては事実上の標準機となっていた。
そのような中で、松下のオフコン、SONYのワークステーションNews、リコーのワープロにも登載され、NEC98用のアスキーボード、Mac用のリュウドキーボードまで発売されていた。現在は、富士通からUSB、PS/2タイプが、リュウドから携帯電話用キーボードが発売されている。
【日本語入力のための特徴】
 ・かなタッチタイピングを可能にする、3段30キー配列、1キー2文字。
 ・ワンアクションで全ての「かな」が入力できる。
 ・ホームポジションに使用頻度の高い「かな」を配置(日本語の6割以上)。
 ・ホームポジションで殆どの操作(入力、BS、ESC、カーソルの前進・後退)ができる。
 ・数字、記号もかなモードのままダイレクト入力。

<同時打鍵は日本工業会の発明賞!>
親指シフトキーボードをちょっと見てみると、1キーに2文字が配置されていることが分かる。するとシフトキーで打ち分ける必要が出てくる。キーボードに手を置いてみると親指の位置に変換・無変換キーがある訳だが、そのキーにシフト機能を持たせるとシフト操作が自然にできる。しかも、逐次打鍵ではなく同時打鍵で入力できるようにしたことが決定的な効果を生んだのだ。この同時打鍵方式は、当時、日本工業会の発明賞を受けたほどエポックなものであった。
100%ワンタッチ キーボードをニコラ化する  親指シフトリンク

oyaoya ♪ 画像 投稿者:
oyaoya ♪
  • 2007/11/19更新
  • 2006/07/05登録
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