vol.10 2007/9/12発行
『にほんごであそぼ』を見た子どもたちが「じゅげむ」を暗唱するようになってから早四年。子ども番組だけでなく、『タイガー&ドラゴン』『しゃべれども しゃべれども』など、ここ数年“落語”を題材にした作品が人気を集めています。若手噺家の活躍もあって、巷の落語熱は高まるばかり・・・のはずなのに、実際は寄席に足を運んだことのある人が、まだまだ少ないのでは?
せっかくのムーブメント、愉しまないのは損ってもんですよ。まずは手近なところから“落語”に触れてみましょう。入門編・実践編・探求編と追っていくうちに、あなた好みの楽しみ方が、発見できるかも!
落語といえばやっぱり『笑点』?シブいところではDVDの売れ行きが好調らしい『日本の話芸』あたりも外せませんね。演芸番組だけでなく、いまやドラマ、映画にもひっぱりだこの落語。こちらでは次回の朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』に至るまで、落語が題材となった作品のKWなどでここ数年の流れを振り返ってみました。
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落語ブームを決定付けた、クドカン&磯山Pコンビの人気ドラマ。 |
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中島らもの同名小説を映画化。鶴瓶の師匠は偉大だ、とニヤリ。 |
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創作落語もこなす上方落語の愛好作家が描いた、短編ミステリー。 |
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女子キャラ萌えアニメですが「落語芸術協会75周年企画」です。 |
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逢坂マンガならではの大人の人間模様で魅せる、ある一門の物語。 |
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大阪に上方待望の定席が登場!動画配信「ライブ繁昌亭」も充実。 |
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ベストセラー小説の映画化。落語監修・指導は柳家三三(さんざ)。 |
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三枝師匠の青春時代を漫画で読めば、上方落語が分かる?! |
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10月スタートの話題作。ナレーションは上沼恵美子に決定したとか。 |
落語の事は落語家に聞け!ということで気軽な解説本としておすすめなのが、春風亭昇太の『はじめての落語』や、桂枝雀が60の噺を厳選して個人的なエピソードと共に紹介している『桂枝雀のらくご案内』。写真やインタビュー記事が豊富な『あたらしい教科書13「古典芸能」』は読みやすく、また、古典落語の基礎用語が分かる『志ん朝の風流入門』は、四季を感じる言葉など日本の情緒を再発見できる書としても愉しめます。

そもそも落語とは?
“落語”とは、オチのある話「落とし咄(おとしばなし)」から生まれた言葉。面白おかしく滑稽な話だけでなく、泣ける人情話や背筋も凍るような怪談まで、様々なバリエーションがある江戸時代に発祥した伝統話芸です。臨場感を出すために、手ぬぐいと扇子を小道具として使うのはよく知られていますが、関西では小さな机も小道具に使うことがあるなど、高座の慣習にちょっとした違いがあるそうですよ。 さて、東京の落語を「江戸落語」、大阪の落語を「上方落語」と呼び分けていますが、それぞれの落語家は、複数存在している協会や団体に所属して活動しています。ちなみに、『笑点』の桂歌丸師匠は、落語芸術協会の現会長、『新婚さんいらっしゃい』の桂三枝師匠は上方落語協会の現会長です。ご存知でしたか?
いつも落語が楽しめて定席(じょうせき)と呼ばれる演芸場は、都内だと鈴本演芸場、浅草演芸ホール、新宿末廣亭、池袋演芸場の4カ所。大阪では天満天神繁昌亭があります。定席ではありませんが、国立演芸場も若手の新作発表などの場として人気です。さあ、あなたが初めて寄席に行くなら、どこを選ぶ?
いつもは静かなギャラリーや、会席料理が並ぶ料亭、はたまた銭湯で。どんな意外な場所でも、人が集まるところなら高座が出現する可能性があるのです。いわゆる寄席ではないところに、落語の案内を見かけませんか?ほら、あなたの街にも…
「お得な寄席」ってどんな寄席?
まずは有名な落語家を…と思った人はちょっと待った!これから寄席に行くなら、「深夜寄席」はいかがでしょう?末廣亭で土曜の21:30〜23:00に行われている深夜寄席は、「ラーメン一杯の値段で見られる寄席」として40年近く前に始まったもので、なんと木戸銭(入場料)500円だけで聴くことができる寄席なのであります。
高座に上がるのは階級で言えば「真打」にあがる手前の「二ツ目」で、10年前後のキャリアがある、いわゆる売り出し中の若手の落語家たち。彼らの勉強会として開催されることも多く、これから人気の出そうな次世代の落語家をじっくり見る絶好の機会なので、価格以上にお得なはず。
鈴本演芸場で日曜朝10時から行われている「早朝寄席」も同様に、若手の高座を楽しめて木戸銭は500円。最近はどちらも人気が高まっているそうなので、入場はお早めに。
上方には階級がありませんが、東京では真打ちを筆頭に、二ツ目・前座・前座見習い、というランク付けがあります。関心空間のキーワードには、落語会のサラブレッドにして数々の特技を持つ柳家花緑や、古典落語の雄・立川談春など、若手真打に期待する声が多く寄せられていますが、中でも抜きん出た人気を誇るのは、やはり春風亭昇太。昇太とともに創作話芸協会(SWA)のメンバーである林家彦いち、柳家喬太郎、三遊亭白鳥、講談師・神田山陽らもまた、活躍を続ける真打たちです。
毎日寄席には通えないけど、落語の世界に浸ることは可能。例えば「ま・く・ら」「一日江戸人」で江戸っ子気分を味わったり、お子さんと一緒なら「じごくのそうべえ」の奇想天外さを楽しんだり。ホロリとしたい時は漫画「寄席芸人伝」。しっかり向き合ってみたいなら「新宿末広亭・春夏秋冬『定点観測』」「らくごDE枝雀」「落語と私(桂米朝)」など実録ものを。もっとディープに知りたくなったら、音声付きの落語大百科事典「古今東西噺家紳士録」がベスト!これは、シリーズも好評です。
通勤通学の“お耳の恋人”に…
本を読む時間すらないけど、寄席の空気が恋しい!というほどの落語中毒には、ポッドキャスト落語がおすすめ。志ん生から花禄まで、新旧の名人芸を堪能できるフジテレビの「お台場寄席」や、若手落語家の高座で古典落語が学べる@ニフ亭の「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」あたりを、移動時間のお供にしてみてはいかが?
落語は敷居が高いと思われがちですが、予備知識がなくても楽しめるものなんです!
と語るのは、落語を知らない女子大生が作るフリーマガジンとして話題の「らくご☆まがじん」編集長、小松亜子さん。寄席に行かずとも落語を楽しむ方法として、初心者にすすめたいラジオ・テレビ番組をお聞きしました。
ラジオなら…?
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ゲストが多彩で楽しいトーク番組。
志の輔ラジオ 落語DEデート -
大学の先生が専門分野をわかりやすく解説。
林家正蔵のサンデーユニバーシティ -
テリー伊藤×林家たい平という異色コンビ。
テリー伊藤ののってけラジオ -
レギュラー陣もイイ!元・落語家、高田文夫の長寿番組。
高田文夫のラジオビバリー昼ズ
テレビだと…?
もちろん落語の最大の醍醐味はライブ感。客席と舞台が一体になる笑いを味わうなら、一度は寄席に足を運んでほしいのが正直なところ。さて、小松さんがこの秋注目している寄席・イベントは?
- 初の「親子W襲名」!
〜二代目林家木久蔵と父の木久蔵改め林家木久扇のW襲名披露興行〜 - 9月21日〜30日 上野鈴本演芸場
10月1日〜10日 新宿末広亭
10月11日〜20日 浅草演芸ホール
10月21日〜30日 池袋演芸場
- 芸協らくごまつり
- 10月28日(日)
東京新宿区の廃校を利用した、落語芸術協会による手作りの「ファン感謝デー」。
「らくご☆まがじん」のライター「エンピツむすめ」も屋台のブースで参加します。
http://www.geikyo.com/ http://pub.ne.jp/geikyo_report/
- 2007 芸協まつり in 名古屋
- 9月11日(火)〜20日(木) 大須演芸場
中京地区唯一の寄席・大須演芸場に、桂歌丸をはじめ、三遊亭小遊三やヨネスケこと桂米助など人気の師匠陣が勢揃い。
「らくご☆まがじん」第3号(秋の号)9月20日配布予定!
インタビュー記事や東京の寄席情報以外にも、上野周辺のグルメ情報など、充実のラインナップです。
都内の各寄席、その周辺の飲食店やコンビニ、大学街などに設置されますので、ぜひ探してみてくださいね。また、読者会員募集開始!必ず本誌が手に入り、さらにはステキな特典も!ご興味のある方はお問い合わせ下さい!
http://blog.collegemagazine.jp/
関連リンク
関心空間ユーザーが注目している、落語関連キーワード
落語に関するコレクション
秋(9月〜11月)に開かれる落語イベント
- 第1回大・上方落語祭 渋谷繁盛亭
- 平成19年9月28日〜30日 セルリアンタワー東急ホテル ボールルーム
- 桂文我の“本屋で落語”江戸の粋 上方の粋
- 平成19年10月14日 青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山


























































この高座に上がれば一流といわれる開席150年の老舗。
上方落語はここで!一周年を迎えた浪速の定席。
あのドラマのロケ地としておなじみの外観が目印。
円楽一門の高座なら清澄通りの「お江戸両国亭」へ。
アングラな雰囲気漂う界隈も魅力的な趣のある寄席。
港町の演芸場、館長さんは名司会者・玉置宏氏。