10:56 pm
最近、散歩道で、すすきの出来損ないのようなものをよく見かける。 ふわふわの綿毛みたいなのが、すすきの形状になっているのだった。 似ているといえば似ているし、背の低いところ、綿毛なところ、ほそぼそとした趣なんかは全然違う代物でもある。 校庭の隅、隅で、日々増殖している、模様。西日のあたるグラウンドの隅で。 彼らはいったい何者なのだろう。 といった素朴な疑問が、渦巻く。きれいなうずまき型に。 それは、だんだんと、バカボンのほっぺの渦巻きになってゆく。...
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最近、散歩道で、すすきの出来損ないのようなものをよく見かける。 ふわふわの綿毛みたいなのが、すすきの形状になっているのだった。 似ているといえば似ているし、背の低いところ、綿毛なところ、ほそぼそとした趣なんかは全然違う代物でもある。 校庭の隅、隅で、日々増殖している、模様。西日のあたるグラウンドの隅で。 彼らはいったい何者なのだろう。 といった素朴な疑問が、渦巻く。きれいなうずまき型に。 それは、だんだんと、バカボンのほっぺの渦巻きになってゆく。...
むっとした湿度。 うらはらに、通り過ぎる風のどきっとするほど、すゞやかな時がある。 せつないのは、風が通り過ぎることなのか。 それとも、風がいつかの記憶を運んでくるからか。 忘却の彼方から、何かを運んで、舞い落としていってしまう。 風と記憶の関係。湿度と気温、匂いの相関。 まあ、いいや。 そういうことは、深く考えないほうが、いいのだろう。
ざぶざぶ、ざぶざぶ。 雨降り。 溺れそうに、降り続く。 濁った空、暗くて、夕方みたい。 ざぶ、ざぶ、ざぶ。 遠くの遠くまで、雨でかすんで見えないけど。 灰色の世界の遠くまで、雨降りだということはわかるよ。 でも、すこしだけ、しあわせ。 深く何かを思い出しそうで。 雨の日には、むかしばなしがよく似合う。
ぐうん、ぐうん。ぐおん、ぐおん。 蛙の鳴き声が聞こえた気がした。 多分、気のせいだろう。 だって、この辺にいるはずないもの。 それも大勢のカエルさんたちが。 でも、その鳴き声が、懐かしくて、いとおしくて。 耳の奥でそっと記憶をたぐりよせながら反芻する。 昔は、たくさんのカエルさんがいたものだった。 長靴で、ぱしゃぱしゃ、水たまりを蹴散らしていた、あの頃は。 カエルさんの鳴き声が、日常だった。この季節。