月曜9時の奇跡。
毎週「欽ドン」が始まる前になると、子供達はみんなソワソワしてた。 喉につっかえながら御飯をかきこんで。 カラスよりも早くお風呂から出て。 宿題だって、とっくにすませちゃったもんね。 そして、欽ドンが始まると、子供達の胸はテレビの前で起こる楽しい出来事への期待感でいっぱいになる。 まばたきさえ惜しんで、テレビの向こうの欽ちゃんを見つめてた。 楽しい時間を一秒だって見逃すもんか。 みんな、欽ちゃんが大好きだった。 「言うことを聞かない...
毎週「欽ドン」が始まる前になると、子供達はみんなソワソワしてた。 喉につっかえながら御飯をかきこんで。 カラスよりも早くお風呂から出て。 宿題だって、とっくにすませちゃったもんね。 そして、欽ドンが始まると、子供達の胸はテレビの前で起こる楽しい出来事への期待感でいっぱいになる。 まばたきさえ惜しんで、テレビの向こうの欽ちゃんを見つめてた。 楽しい時間を一秒だって見逃すもんか。 みんな、欽ちゃんが大好きだった。 「言うことを聞かない...
降りすぎ。 ブルーグレーの雨雲は、まるで壊れた蛇口のように絶え間なく放水を続ける。叩きつける豪雨の痛みに耐えかねて、アスファルトが悲鳴をあげる。 落石で電車は立ち往生し、土砂崩れは幼い少女を生き埋めにした。 水のヴェールは視界を遮断し、歩いて5分の通勤路を、けものみちより険しい迷路に変えた。 ただごとじゃねぇぞ。 「雨音はショパンの調べ」なんてのんきなもんじゃない。 一日中ベートーベンの「運命」が盛大に鳴り響いていた。 会社につくや...
私の父はとても厳しい人だった。 私はよく父に怒鳴りつけられては狭い納屋に放り込まれ、暗闇の中で一晩中泣いていることもあった。 泣き疲れて泣くのをやめた頃に、父は納屋の戸を開き、私の好物であるプリンを差し出し「食え」と言って私の頭をグリグリとなでた。 甘くて冷たいプリンを食べている間に、父はまだ子供である私に、ちゃんと納得のいく説明をしてくれた。 なぜ私は叱られなければならなかったのか。 なにが悪かったのか。どこを直せばいいのか。 私が...
半年前からジムに通っている。 いや。言い直そう。 半年前に入会したジムに最近通い始めている。 入会当初はそれでも一週間に一度は足を運んでいたのだが、プールに入るわけでもなく、かといってマシンを使用するわけでもなく、来て早々サウナに入りそのまま帰るという「スーパー銭湯」的な利用を繰り返し、1ヶ月足らずで行くのをやめてしまった。 復帰した理由は最近そのジムに【ヨガ】のカリキュラムが組み込まれたことを知ったからだ。 【POWER YOGA】 ...
LOHAS DAYS。明けて二日目。 いやぁ、さわやかな朝だねぇ。 窓を開けると快晴の青空が広がり、小鳥達のさえずりが。。。 ウウウウウゥゥイィィィ~ン!!! ザクザクザクゥゥゥ!! って、おい。 チチチだろう。小鳥ちゃんはチチチと鳴くだろう。 そんな金属音はおかしいだろう。そんな草刈り機みたいな。。。 おやおやおや?刈ってるよ? 上半身裸の「ちょいワルおやじ」が草刈ってるよ? 縦横無尽に草刈り機を振り回してるよ? ウンウン...
5月4日PM9時。 でかいキャリーバックを引きずりながら玄関開けたら2分でオカン。 「どうしたんあんた、そんなおっきな鞄持ってきて。海外旅行にでも行くきなん?」と真顔で問いかける母に微量の殺意を抱きつつ先日購入したCDを手渡す。ちょっと早い母の日のプレゼント。 「おおええのう。シーデーか」 後ろからちゃちゃを入れるオトンは、何度言い聞かせても【D】を【デー】と発音する。お察しかと思うが【T】の発音は【テー】になる。 むろん、檸檬を浮かべ...
先日久しぶりにTVでマイケル・J・ホックスを見た。 マイケルといえば 「バック・トゥ・ザフューチャー」の マーティー役で有名だ。 高校生役を演じながらも当時既に20代半ばであったという 【永遠のチェリーボーイ】である。 私は彼のファンである。 なんの映画だったか失念したが、ピンク地にグレーのピンストライプのポロシャツを着て登場した瞬間、恋に落ちた。 元来、私はあの手の「とっちゃん坊や的」な顔は好みではない。 決め手はピンクの服である...
おつかれちゃ~んもいいところだ。 やれ研修だ。やれ会議だ。毎日毎日、殺す気ですか!と。 昨日の休日は雨女の私にとって奇跡的な晴天だったのに、一日中部屋でゴロゴロしていた。なんてもったいない一日。 あんまり体がだるいので、夕方駅裏の「岩盤風呂」に行って来た。 岩盤風呂。 それは服を着て入る風呂。 それはお湯の無い風呂。 新陳代謝が悪く、夏でも靴下を履いて寝る程の「ど冷え性」な私。 どんなにテンパッた心理状態であっても他人から「涼しい顔...
先日、我が家の冷蔵庫内をご紹介したわけだが。 この冷蔵庫の中には常にウィダーインゼリーがストックされている。 今朝は、このウィダーにえらい目にあわされた。 そもそも私はウィダーの存在が気に入らないと常々感じていたのだ。 まず、液体なのか固体なのかどっちつかずの態度が鼻につく。 喉を通過するときの触感のなんと中途半端なことよ。 味も「ないならない!あるならある!」とはっきりして欲しい。 あのパンチのなさには本当にイラっとさせられる。 何の味だか判別...
いつからだろう。 京香は料理ができないと人はいう。 待ちたまえ。君たちは大きな誤解をしている。 確かに、いつのまにか玉子焼きがスクランブルエッグに入れ替わっていたこともある。うどんの汁が目を離したすきにどぶ川色になっていた夜もある。プリンを作ったはずなのに冷蔵庫から取り出したらおぼろ豆腐が登場したかもしれない。 しかしながら人間は時にミスを犯してしまうものだ。 完璧な人間などいないのだ。 【弘法も筆のあやまり】【上手の手から水がこぼれる】 そんな...
日が長くなった。 6時を回ってもまだ明るい。久しぶりに明るいうちに退社した。 まっすぐ家に帰るのがもったいなくて、近くの公園まで散歩と洒落込んだ。葉桜になり始めている桜の樹の下には桃色の花びらのじゅうたんが広がっていた。来年は満開の頃に来よう。 公園を抜けるとヴィレッジヴァンガードがある。私はここを通りかかると入店せずにはいられない。今日もご多分に漏れず吸い込まれるように自動ドアをくぐる。 一般的な書店ではお目にかかれないようなアングラな小説や雑...
現代社会において「のっぴきならない」という言葉を用いる人間が果たしてどれほど存在するであろうか。 「どうだい田中君、これから一杯やらないかい?」 「すいません渡辺部長。今夜はのっぴきならない用事がありまして」 週末あたりにこのような会話が繰り広げられている会社は非常に稀であると推察される。さらに 「じゃ、渡辺部長。わたくしこの辺でドロンさせていただきます」 という流れになる確率は皆無に近いのではないだろうか。 仮に存在したとして田中さんは日頃から...
「京香姉ぇ~!!赤ちゃんが産まれたよぉ!!」 うちでバイトをしていた女の子から嬉しいメールが届いた。 京香姉、京香姉ってうっとおしいくらいなついていた子犬のような妹分が遠くにお嫁に行ってしまったのは2年前。 まだまだ幼いと思っていたのにママになっちゃったんだなぁ。 あの頃は私に頼りきりだった子が子育てなんて出来るのかしら。 あの頃。 「京香姉に報告がありまぁす!」と言って彼氏ができたことを嬉しそうに話してくれた。その彼氏が転勤で離れ離...
会社帰りに寄った雑貨屋で店員に言われた。 「この前テレビ見てたら、あれっ?京香さん出てるじゃん。って思ってよく見たら松たかこだったんだよねぇ」 2秒ニヤケた。 3月に転勤した憧れの女性から(チズ先輩ではない)餞別のお返しが送られてきた。中にはかわいいミニチュアの香水と綺麗な花の絵葉書が入っていた。 絵葉書にはこんなメッセージが。 「あなたと仕事ができた日々を幸せに思います」 3秒泣いた。 同じく転勤していった大好きな上司からメールが...
昨夜からの強風に加え、大陸からの凄まじい黄砂のおかげで街中がえらいことになっている。 視界は著しくさえぎられ、砂埃で目はチカチカ。 空はまるでベージュのフィルターがかかったように淀んでいる。 大好きな洗濯も今日はお預けだ。 楽しみにしていた花見もお流れとなった。 昨日通りかかった時は満開だったから、今日の強い風で ほとんど散ってしまうんだろうなぁ。 黄砂に包まれた休日はおとなしく部屋にひきこもっていた。 昨日、常連のお客さんから頂いた...
女心と春の空。 とは言わないか。それにしても最近の天気は気まぐれだ。昨日はどんより曇り空で時折小雨が降っていたのに、今日は朝から快晴だった。雲ひとつない抜けるような青空だった。 これは、この時期の気圧配置の特徴が影響しているらしい。高気圧と低気圧が非常に短い間隔で次々と日本列島を通り過ぎるそうだ。 天達が言っていた。 「天達」とは、朝のスタンダード情報プレゼンター【とくダネ!】の気象予報士である。「アマタツ」と読む。 小倉智昭はアマタツを呼ぶ時、...
トランペッターである私の友人は南海キャンディーズの「山ちゃん」に似ている。 今夜は彼が路上パフォーマンスを繰り広げるというので見に行った。 今回はチズ先輩と一緒だ。「こういうの見るの初めてなのよね」と言ってチズ先輩はワクワクしていた。 友人のトランペットは相変わらずうまくて「これで顔が玉木宏だったらなぁ」と叶わぬ妄想を抱きながら聞惚れていた。 演奏の途中でチズ先輩が私の袖を引っ張る。「なになに?」と振り向くと肩を震わせて笑っている。 「ねぇねぇ、...
「人は高年齢になるほどバトンを嫌う」 そんな噂を聞きつけて、慌ててやってみようとする浅はかさ。 といいつつ実際は、ただただ流行りに乗ってみたかったという軽薄さ。 笑いたければ笑うがよい。 タダで乗せてくれると言うならばバトンだろうが牛丼だろうが乗りこなしてみせる。 人は時として、流行に迎合しつつ世間とのズレに帳尻をあわせて生きていくのである。 「漢字バトン」 ☆好きな漢字を3つ☆ 【凛】 【賢】 【智】 ☆前の人が提示した漢字に対...
普段からぼんやりと人生を過ごしている為、勘違いという行為は日常茶飯事である。 2つ年上の従姉から温泉旅行に行かないかと電話がかかってきた。温泉の話のはずが会話は私の過去に繰り広げた勘違いの数々の話に。 「そういやさぁ、昔あんたと温泉行った時えらい恥かいたよ」 4年くらい前になる。従姉と露天風呂につかりながら、衝撃的な言葉を口にしてしまった。 「ダンコン世代ってさぁ」 その瞬間、従姉戦慄。リラックスするはずの温泉で硬直していた。私はその時まで【団塊...
mixi。ご利用【感心空間】ユーザーも多いのではなかろうか。 このmixiで最悪の出会いをしてしまった。 見慣れぬ足跡をたどってみると、出身地といい、年齢といい、頭の悪そうな日記の内容といい、限りなくうちの弟臭い。 試しに「出身地が同じなんて奇遇ですね。○○高校って知ってますか?私そこの卒業生です」 と釣ってみた。 すると30分も経たないうちに 「僕もその高校の出身です。京香さんは僕の先輩ですね」 と、ものの見事に食いついてきた。益々におう。 ...
チズ先輩の話を始める前にお断りしておかねばならないことがある。 2月26日の日記を読んで彼女が巻き起こした【トグロウンコ撮影未遂事件】程度で驚いた方は読むのをやめて頂きたい。今回の犯行はさらにショッキングである。 期待を裏切らないチズ先輩。期待を上回るチズ先輩。 無論、今回も私の予想など遥かに凌駕する男前っぷりをアピールしてくれた。 春の香りが漂い始めた昼下がり。 チズ先輩とのカフェでの待ち合わせ。 「おまたせぇ」 とラベンダー色のスプリング...
3年前から基礎化粧品は【SKⅡ】と決めている。 少しアトピー気味なので生理前などは低刺激のものに切り替えているが通常はこれで統一している。 「湯上り卵肌」の桃井かおりのような肌になれているかどうかはわからないが、今のところなんとかトラブルもなく続けている。 化粧品はいつも同じ美容部員さんから購入している。「さくら」さんという人だ。とっても美人である。なによりも肌が綺麗だ。確か40代前半くらいのはずだが、どんなに近づいても彼女の肌に毛穴は見えない。...
高校の同級生でいまだに付き合いが続いている友人は数名しかいない。 その中の一人に【ケンスケ】という男がいる。 まぁこの男がなんというかコクのある男なのである。 先日、ケンスケから宅配便が送られてきた。珍しいこともあるものだと、早速包みを開けるとアダルトビデオが6本出てきた。しかも6本とも自らが監督、さらに自らが出演のレア中のレアな代物であった。 そう。ケンスケの現在の職業は【AV監督】兼【AV男優】兼【変質者】である。 荷物の中には手紙まで入って...
今日、会社の階段をかけのぼっていたらチズ先輩が後ろからこう叫びました。 「京香ちゃん!だめっ!走っちゃだめっ!おなかの赤ちゃんによくないわっ!!!」 チズ先輩ごめんなさい。このポッコリおなかの中には胎児は入っていません。 しっかし。どうにかならんのか。このしたっぱらの肉は。本気で妊婦みたいだ。胃下垂だから食後はもっとすごいことになる。双子を身ごもった臨月の腹くらいのふくらみを呈す。 このまえ友達とランチに行って帰りの電車の中で、前に座って...
自宅の本棚を整理していたら、同じ書籍が次々と3冊も姿を現し、一瞬ここは書店なのではないかと錯覚してしまった。 本のタイトルは 「ナンシー関の記憶のスケッチアカデミー」 あっ、4冊目が出てきた。 買った本はスケッチブックに書きとめておいたほうがいいのかもしれない。 本棚の奥からひときわ老朽したB4サイズの冊子が出てきた。小学校の時の文集だ。懐かしさで開いたページには、今の私には眩しいほどの幸せな自分がいた。 私が通った小学校は緑に囲まれた穏や...
私の国には「大掃除は師走から3ヵ月後にしろ」 ということわざがあります。 ふるきよき風習にしたがって本日マイルームの隅から隅までお掃除いたしました。なにしろ広い邸宅でございますでしょ?本来ならば2,3日はかかるところ手際よく2時間で完了いたしましてよ。そんな6畳一間のスウィートルームに一度遊びに来ませんこと? 執事のセバスチャンがお迎えいたします。 コーヒーになさいます?それともティ?あら、さ湯でよろしいの? 爺ぃや。これ爺ぃや。さ湯をここへ。 ...
朝からドンドンと玄関の扉をノックするのは誰だ。 オダギリジョーか?と思って開けたらオトンだった。 この人はいつもなんの前触れもなく訪れる。 そしてNHKの集金の人よりも執拗にドアをノックする。 扉の横についているベルなど彼の目には入っていない。 さらに新聞の勧誘の人よりも強引に私の部屋に入り込む。 映画を見る前に寄ってみた。 というのが早朝の襲撃の理由だが、映画館なら、お宅の近くにもあるではないか。 「有頂天ホテル」を見るのだ。 ...
決して今後の生活に役に立たないであろう、とわかっていても購入してしまう。そんな【無駄グッズ】誰しもひとつやふたつ、お持ちのはずである。 このたび、私の所有する【無駄グッズ】が2アイテム追加された。 はじめまして。お友達の「コンパス君」と「分度器ちゃん」です。 使わねぇ~。。。。 ぜってぇ、使わねぇよ。おまえ31だろ。 小さい頃、算数は大嫌いだったが算数の授業で使用する器具は大好きだった。特にコンパスが一番のお気に入りで、授業中夢中になって円を描い...
2月25日の日記に書き忘れていたことがある。 小学校卒業の日に、舟木先生が私たち卒業生に向けた贈る言葉。 先生は1,2年の時の担任だったので、そのときはもう他の生徒の担任をしていらっしゃった。それなのに、舟木先生はわざわざ私たちの教室に訪れ、黒板にこう書いた。 【一期一会】 女性らしい柔らかな字で書かれた4文字は今でも私の座右の銘だ。 「今、あなた達が同じ教室で机を並べていられるのは奇跡のようなものなのよ。人との出会いはどれもが奇跡的な...
チズ先輩は私より3年先に入社して今年で34歳のバツイチだ。 街ですれ違えば誰もがハッと足を止めてしまうほどの美貌とキュートな2人の娘を持つ彼女は私の憧れの女性でもある。 そんなチズ先輩が恋をした。 相手はチズ先輩のお嬢さんの通う塾の先生。笑った時に見せる八重歯がとっても爽やかな年下の男。 チズ先輩は悩んでいる。 「先生の前では本当の自分がだせないんだよね」 と。ため息混じりにうつむく「小雪」似の横顔はあまりにしとやかで、女の私でも思わ...
近くの本屋でとても懐かしい人にお会いした。 雑誌を選ぶ横顔がとても知的で、姿勢よく凛と佇む姿が店内で一際目立っていた。20年ぶりに拝見した初老の上品な女性は。 忘れもしない。 私の小学校の時の担任教師。舟木先生だった。 舟木先生は私が小学生だったころ確か40代後半くらい。 当時の私が理想とする【大人の女性】そのものだった。 いつも穏やかで優しい笑顔を浮かべていた。 なんでも知っていて、私たちの質問の全てに答えを出してくれた。 女の子を...
それは、中学の修学旅行の夜だった。「枕投げ」というお約束プレイを教師の 「いい加減にして、ねなさい!!」 という鶴の一声により、強制終了された後、事件はおきた。 私の隣ではクラスで一番の美女レイコちゃんが、天使のような寝顔でかわいらしい寝息をたて、眠っていた。 彼女は大きな呉服屋の一人娘。ご両親の深い愛に包まれてなに不自由なく育った、まじりっけなしのお嬢様。しかも学内トップの成績を誇り、下駄箱の中には毎朝あふれるほどのラブレターが舞い込むほどの美...
あまり物を置かない簡素な私の部屋に唯一「女らしさ」を主張するもの。 それは生花だ。 花束であったり一輪であったり、ほぼ欠かしたことが無い。 なぜならば、ベランダでガーデニングを。 しているわけがない。ガーデニングをしているのは2Fに住む大家さんだ。それほど広くはないがいつも季節の花が芳香を漂わせる素敵な花壇をお持ちなのである。大家さんは会社帰りの私を見つけると「ちょっと待ってて」と言って大事に育てた綺麗な花を私に持たせてくれる。夜遅く帰宅する日は...
遠方に出張のため、慣れない早起きをし始発の電車を待つ駅のホーム。 低血圧の私は廃人のような姿でベンチに座っていた。 しばらくすると隣にふわっと良い香りをさせた男性が腰を下ろした。死んだ魚ばりの目でちらっと見ると・・・ プラチナ色の髪、透き通る碧眼、そして陶器のように白い肌。 イ~エッス!!朝っぱらからイケメン外人発見。早起きは三文の徳とはよく言ったものだ。としばしみとれていると。 ん?どっかで見たことあるような・・・? 思い出した。ニックだ。...
期待を裏切り、昨日の夢の主役は山ピーではなく祖母だった。 私の夢物語の主演女優である。最多出演だ。 寝ている時でなくても時々祖母の気配を感じることがある。私には霊感は皆無だが、一人の部屋で誰かに優しく抱きすくめられるような感覚にとらわれることがあって、それは祖母が私を慰めに来てくれているのだと勝手に解釈している。 4年前の冬「老衰」という、最も幸福な死に方で人生をまっとうした祖母は、最後までユーモアを忘れないおちゃめな94歳だった。 葬式当日。...
【夢マニア】を自負する私が昨日も夢を見た。 マニアを自称するからには夢の内容は例外なくマニアックでなければならない。であるからして夢マニアリストには「ニュースの山下君に求婚される」という【ありえなさ】お墨付きの項目も存在するわけである。 山ピーは私に夢中なのである。結婚してくれとせがむ程に。そんな彼の情熱を私はこう言ってはねつけるのである。 「私たちは住む世界が違うのよ。お願い、私のことは諦めて」 とため息混じりにうつむいたところで目が覚めた。 ...