2009/07/12
衣食足りて礼節を知る
「衣食足りて礼節を知る」
養老孟司氏の「超バカの壁」を読んでたら
出てきた言葉
倉廩実ちて則ち礼節を知り
衣食足りて則ち栄辱を知る
「多くの人は衣食が足りないと礼儀知らずになる、下品になる
というふうに受け止めているでしょう
でもそういう意味ではありません」
「脳の働きから見ても、人間は
衣食が足りないうちは、まともな考え方はできないのです」
「ある程度の衣食をきちんと保障するのがいかに大事なことか
というのは、どんな社会でも当然です」
(このあと「超バカの壁」では北朝鮮問題に触れて
彼らに礼節を要求しても無理うんぬんと続きます。)
まともな考え方ができる同士なら話は簡単。
まともな考え方ができない→各々食うのに必死になってて
そういう利害〜狭い視野〜バカの壁で判断がおかしくなっちゃう。
簡単なことが百年経ってもできてない?
これが愚かでなくて何でしょう。
もし、キング牧師の提唱したベーシックインカムという
古くて新しい、ごく単純な施策の導入で・・・
「仕事がない」「どうしてくれるんだ」「税金返せ」「ふざけんな」
「バカヤロウ」「メシが食えない」「住む家がない」「人間扱いしろ」
「何でお前らはボーナスもらえるんだ」「何が退職金だ」「減税しろ」
「エラい人なんか殺されちゃえばいい」「殺されても仕方ないよね」
「誰でもいいから殺したい」「誰か道連れにしたい」「風呂はいってない」
「こんなんじゃ生きていけない」「時給が安過ぎて腹立つ」
・・・という切実ながら前時代的な問題が、
一応でも「問題ごと消滅」=ノープロブレム
=「普通化」できちゃえば、話が早いというか。
ムダな時間も役所も税金も不要というか。
雇用なき経済成長/大量な失業という「予定通りの成功」をどう受入れて
雇用から解放された21世紀の人間が、
その「あり余る時間」と「文化的遺産」を使って
次にやるべきこと/仕事を探す自由に、どう目覚めていけばいいか?
今よりはまともな話ができるかもって
ちょっと思いました。
「礼儀とお金が紳士を作る」
Manner and money make a gentleman.
ベーシックインカムなんて、取っ掛かりなんですよね。
そのあと山ほど、大事なステップがあるので。
ベーシックインカムは、ベーシックだけに
夢みたいなこと、目標みたいなことじゃなくて
インフラ整備/切符渡す程度のレベル、のことなのだから。
レベルが低い、水準が低い、次元が低い、
幸福度が低い、モラルが低い・・・
その程度の文明じゃないはずなのだから。
アホみたいに無責任な国の借金とかいうマイナスの数字の錬金術についての
議論につきあう暇があったら、
ベーシックインカム+セーフティーネットの財源を最優先に確保してから、
かつてないほどに誇らしいセーフティーネットの内容について
じっくり議論してほしいものです。
何度でも再チャレンジ可能な社会システムについて
豊かに発想してほしいものです。
税金を集めているのに「国民の安心なんて後回し」という
順序はおかしくないですか?
安心=立派な理念の誇れる政策じゃないです。お金です。
要はお金。ただのお金。
安心なんて、かしこい文化でさえない、
普通の生活の、当たり前のこと。当たり前のお金。
それをムダ使いする権利はないでしょう。
(それをムダ使いする組織は犯罪者と同じかも)
でも「普通に安心できる国」のチカラが回復しないと思いますか?
関係ないけど、養老孟司氏は大真面目に
「アメリカ国債なんか燃やしてしまえ」って言ってます。
「日本はそんなものがなくてもやっていける、という意思表示」
だそうです。何かサイコーです、このおじいちゃん。
2009/07/11
ですから大半の現代人は潜在的失業者であるわけです
「現代ではオートメ技術をフルに活用するなら全労働人口の四分の一程度で
すべての生産ができてしまうようですね。」
「ですから大半の現代人は潜在的失業者であるわけです。」関 曠野
私これ、実感あります。
ありませんか?
「この事実を見据えないと、「雇用を守れ」とか言ったって、どうしようもないですね。」
「そしてダグラスは、現代においてはオートメーションと市場の飽和、基本的欲求の充足により生産の問題はすでに解決した、現在の問題は分配であると主張します。」
現在の問題は「分配」である、とダグラスさん(1879ー1952)
が言ったのはいったい何年前?
それから人間の幸福感は、何か変わったのでしょうか?
例えば、リゾートで、バカンスで
人が求める最高の贅沢って、何か変わったのでしょうか?
あるいは、日々の暮らしの中での
ささやかな幸せって、何か変わったのでしょうか?
「◎◎◎がないと生きていけない」の◎◎◎は
何か変わったのでしょうか?
あれから、どれだけ文明は進歩して
世界から貧困はなくなったのでしょうか?
私たちは一体何をしているのでしょうか?
「潜在的失業者」という不安定な立ち位置。誰も驚かない。
それでもなお、強制される雇用なるもの。誰も疑問に思わない?
いや、思ってるはず。でも勤労の義務/納税の義務自体を
疑っている人はほとんどいないみたい。
私は、違和感があります。 何で義務が先なの?
「働かざるもの食うべからず」という言い回しもおかしいし。
それを言うなら、競争社会からの勝手な逃避者=ムダ使いの天才集団たちに
「競わざるもの食うべからず」と言ってほしい。
相変わらず国の借金を増やして平気な顔をしている
組織集団はクビにしてほしい。
(本当は死刑にしてほしいけど、クビにして
パートで再雇用してあげるでもガマンします)
でも、本当に望んでいるのはそういうことじゃないって
気づかされました。
いちばん重要なのは・・・
・政策的には「分配」の方法だということ(「雇用」の問題ではなく)
・気持ち的には「忙しき故に尊からず」ということ
それが日本の常識になっていないから
妙に抵抗勢力が多いけど、実はほとんどのエラそうな人も潜在的失業者
=生産性から言ったら、いなくてもいい人ばっかり ←これが事実。
これ経済的には単純に「費用対効果」の話
=あなたを雇う理由がない/かわりはいくらでもいる
(あなたのギャラは高すぎる/安くて若くて気軽に切れる子はいくらでもいる)
私のかわりなんて、いくらでもいます。
あなたのかわりなんて、いくらでもいます。
雇用は、守られません。労働力は余ってる。
そう人間でも人材でもない、労働力。それはもう要らない社会。
雇用なき経済成長の時代は続いていく。
そして、この不安さ故に子供を生む人は減り続け
知恵と経験豊富な高齢者はできるだけ早く亡くなることを暗に望まれ
働き盛りのはずの中高年も正社員リストラが進み
一方、介護や医療の現場では人手不足が進み
でも全体として人は余り続け、環境も破壊され続けていくのですか?
どうしようもないですか?
みんな役立たずなのですか?
そんなのウソです、きっと。
みんなおかしくなってます。
というより、多分知らないだけ。
ヨーロッパのお年寄りは、きっとすべてを知っています。
過剰な贅沢なんて知らないけれど
豊かな人生の過ごし方は知っている・・・
それを知らないだけのこと。
幸い、すべての潜在的失業者には
「時間」が与えられちゃいますね。
今までよりも、ずっと豊かな時間が・・・
どうしていいか、わからないですか?
だから今、すべての潜在的失業者に
ワークシェアとベーシックインカムとオルタナティブマネーを。
ちょっとお試しで。
2009/07/05
公務員のボーナスの支給をやめれば今日から消費税は廃止できる
「公務員のボーナスの支給をやめれば今日から消費税は廃止できる」
という意見もあることを知りました。
なんとなーくヨーロッパとかに合わせて、消費税の増税は時代の流れ、という感じの中で
「消費税廃止」論。日本人は消費税大キライな人多いですね。
勿論、世の中には、間接税より直接税のほうが憎い派もいますね。
みんなバラバラ。そして官は今日も肥え太る日々・・・。
一方、関曠野さんの講演を聴いたある人が
「ベーシック・インカムには賛成だが、
その代わりに社会保障や福祉政策がなくなることを覚悟しなければならない。
少し不安だ」と言っていたそうで、
関曠野さんは「これは誤解である」と言ってました。
関曠野さんは、「所得への権利」「公共通貨/政府貨幣/パブリック・カレンシー」
と共に、ベーシックインカムを提唱しています。
ベーシックインカム=万人の権利でしょ?
財源=お金なんか作れるでしょ?
コレ、経済的に「ジャンピングボード」になるでしょ?
・・・という、全く合理的で納得がいく、気持ちのいいアイディア。
(その歴史、涙なくしては語れない闘争そのものですが・・・)
シンプルなベーシックインカムの導入が、社会にもたらす影響は幅広く、
お金の稼ぎ方/労働のしかた/生き方の選択(何を重視するか)
貧困問題/購買力〜消費〜景気/環境問題/スティグマ・・・
ほんとうにいろいろ変わるでしょう。いい意味で。
しかも、基本的には資本主義経済の延長線上で
まず実現できそうな話です。つまり、できること。
イデオロギーにも関係なく、検討できること。
それと、弱者救済する「セーフティーネット」の話は別、と言っています。
それは、やって当然だし、やるべきこと。
ベーシックインカムが導入されようがされまいが、これからも税金払う以上
地方の公的サービス/福祉サービスをなくそう!という方向性はあり得ないですよね。
コストが合う合わないじゃないだろう? 何のための税金よ?ってことだから。
社会保障と、社会保障の中の福祉=古くは社会政策/社会事業。
時々こんがらがるのですが、
要は、社会保障=個人的リスクへの備え=所得保障(要はお金)+医療保障。
生存権や公平の実現。
1)社会保険=医療保険、年金保険、労災保険、雇用保険、介護保険(要はお金)
2)公的扶助=生活保護(要はお金/住宅も要はお金)
3)社会福祉=高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉、母子福祉
4)公衆衛生及び医療
5)恩給/戦争犠牲者援護(要はお金)
結局お金の問題が多いわけですが、それで最近は
自立支援とかワークフェアといって、福祉や公的扶助を切り捨てるために
「働かざるもの食うべからず」プレッシャーを強化するのが、
世界的に流行っているみたいです。
完全雇用状態をベストとする観点はもう古いのに。
自分らの人件費が癌細胞なのに、競わざるものからエラそうに
「食うべからず」と言われる矛盾
もう、そんな考え方じゃダメでしょ?
というわけで、世界的に「次世代の社会保障政策」が求められ、
その中で、最もシンプルに「要はお金でしょ」「お金でしょ基本的に」
「とりあえず配っちゃおっか一律で」「コレ優先順位、先だよね」
「先渡し評判いいよね」「貧乏な人サクッと減りますもんね」
という感じなのが、ベーシックインカムという手法。
イデオロギーとは一切関係なく、複雑な所得保障部分はすっきり
ベーシックインカムで代替してしまうというステップ。
とっても、ベーシック。当然、行政スリム化。(←超重要)
でも、スリム化はき違えて、冷たい国家にすることは誰にも求められてないはず。
それは実はお金の問題ではなくて、社会正義の問題ですよね。
・高齢者・・・今まで国の発展に貢献してくれた人たち
・子供・・・・これから国の発展に貢献してくれる未来の納税者、国の宝
・母親/子育て・・・代替えのきかない立派な「仕事」をしてくれている人たち
・障害者・・・たまたま不利な立場に置かれてしまった、経済社会における弱者
これらの人々のための公共サービスが無料の福祉国家モデルも存在する現代において、
多くの人は税金がまじめに払ってる国で「お金がないからできません」で
許される訳がありません。国家の存在理由=魅力そのものは問われ続けます。
進歩ないのはダメ。減税またはバージョンアップが求めら続ける・・・。
シンプルなベーシックインカム(要はお金)と
地方の公共サービス=セーフティーネットの充実は別。医療費無料の国もあるのだから。
いちばん注意が必要なのは、
「バラマキ」「福祉充実」「景気回復」の美名のもとで肥大化を画策する「大きい政府」派ですね。
北欧モデルも、そこが問題。(北欧は日本より政治がクリーン/エコ重視だし)
たとえ、ベーシックインカム導入が現実化してきても、
見極めなくちゃいけないのはそこなんですよね。
「小さい政府」派じゃなきゃダメ。
でないと、金額のバージョンアップも、公共サービスのバージョンアップもないまま、
行政組織はさらに肥大化し、「消費税大幅増税案」を呑まされてしまいます。
イギリスと異なり、
食料品/生活必需品/教育関連について非課税、でさえ実現してない
=目指す理念がまだ何もないのに、借金だけあるとうそぶく
謎のムダ使いを許している(みんな甘すぎる)日本では、油断は大敵です。
だって赤字企業でボーナス=税金先にお手盛りですよ?
明確な選民思想。結構最大の敵かも?
もうみんなパートタイマーになってしまって欲しいです。
少額のベーシックインカム導入だけなら、簡単そうですけど、
それとセットの税制の改革、福祉と税と財源の組合せ、
政策パッケージ化、難しそうですね・・・。
2009/07/04
組織された集団の利己主義
田中康夫ちゃんを見直し中。
「市場への最大の脅威とは、個々の企業の利己主義ではなく、組織された集団の利己主義である」と看破した古典的自由主義者のフリードリヒ・フォン・ハイエクは、「組織不能な利益集団が、組織可能な利益集団の犠牲にされ、それらによって搾取されるような条件を生み出す」社会構造を慨嘆しているのです。
“なあんちゃって小泉・竹中へなちょこ改革”に象徴される、弱肉強食な新自由主義暴走経済を説いた弟子筋のミルトン・フリードマンとの、歴然たる哲学の違いです。
その上で、ハイエクの至言に敢えて補足を行うなら、「民主主義の社会に対する最大の脅威とは、個々の人間や企業の幸福や利潤の追求ではなく、組織された労働組合や経済団体が既得権益を死守せんとする選民意識なのであ」り、「非正社員という組織不能な利益集団が、正社員という組織可能な利益集団の犠牲にされ」ている労・労「格差」構造こそ、抜本的に改めねばならぬのです。」〜2008.12.18 ハイエクの至言に補足を〜
ベーシックインカムとバラマキについても、感心。
「おいおい、それこそは究極のバラマキじゃないか、と早とちりされる向きも現れましょう。いえいえ、これこそは大きな政府の対極に位置する、すなわち、行政組織と労働組合のスリム化を同時に達成し、個人に立脚した中福祉・低負担の社会を実現し得る画期的方策なのです。」
大きな政府の対極に位置する←コレ、全然わかってない人の数のほうが多いんですよね。
そのくせ、「働かざるもの食うべからず」だけは知ってる人が多い。
「働かざるもの食うべからず」という言葉は、弱者/敗者個人に対してではなく、
「組織された集団の利己主義」に対して使うのが正しいと思います。
思いませんか?
「組織された集団の利己主義」をゆるやかに解体してあげるには、
副業解禁/ワークシェア一般化/ボーナス半額〜廃止
でも、ベーシックインカム導入・・・じゃないかなあ?
あと「組織された集団の利己主義」って絶対「上から目線」なので、
その余計なプライドとプチ権力を剥奪してあげないと
ダメだと思ってます。官なんて、レベルの低いサービス業なんだから。
赤字企業/倒産企業の従業員でしたっけ? (←橋下知事発言)
橋下さんも、個人を攻撃する口調のうちは、結果出せても二流ですよね。
「組織された集団の利己主義」だけを攻めれる
大人の語りかけができる人が一流なのかなあ? 誰かなー?


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