2012/01/16
6:01 pm
「カンタレラ2012~裏切りの毒薬~」
チケットプレミアム会員先行予約申込受付は本日23:59まで。
チケット価格とCDプレゼントについてちょっと説明いたします。
リアルチケット価格は6300円、昨夏公演から200円安くしました。
舞台の中身は、脚本は新脚本、音楽はボカロ3曲以外は全曲新曲新録音、衣裳もまったく新たなものを作ります。
大道具、小道具、ヘアーメイクなどすべて新たなものを作リます。
劇場は銀座に移り普通の感覚ではチケット代は値上げしてもおかしくないのかもしれません。
でもチケット代を些少ですが安くするのは、
ほんの少しでも買いやすくなったほうが良いのでは、という気持ちからです。
ネットチケットも500円という設定をプレミアム会員だけですが、しました。
プレミアム会費は月額500ポイントですからそれを合計しても1000ポイントです。
一般会員のまま1500ポイントでネットチケットを買うより、
プレミアム会員になって、ネチケを買ってみていただくほうが安くなります。
実質的な大幅値下げに踏み切りました。
これも大勢の方に観ていただきたいという一念からです。
この機会にぜひプレミアム会員になって高画質映像をお楽しみいただきたいと思います。
劇場入場者全員にCDプレゼントをいたします。
これは舞台だけでなく、大ヒットボカロ曲を少しでも多くの皆さんに知ってもらいたい、
身近で楽しんでもらいたいという気持ちで作りました。
昨夏公演でもCDプレゼントを行いましたが、
今回のCDは昨夏とはまったく別の新たなものになります。
CDは全部で3枚作ります。
「カンタレラ」「サンドリヨン」「パラジクロロベンゼン」の3枚。
兼崎健太郎、渡辺大輔、郷本直也、齋藤ヤスカ、小野田龍之介くんが
「カンタレラ」では野田和歌子さんとデュエットします。
「カンタレラ」CDにはボカロ原曲の「カンタレラ」「サンドリヨン」「パラジクロロベンゼン」の3曲と
5人がそれぞれ野田和歌子さんと歌う新録音の「カンタレラ」5曲、計8曲が入ります。
「サンドリヨン」CDでは同様に5人が彩夏涼さんと歌うのでこちらも1枚のCDに8曲入ります。
「パラジクロロベンゼン」CDは5人が全員でパートを分け合って1曲を合唱します。
ですので、原曲3曲と5人が一緒に歌う「パラジクロロベンゼン」1曲の計4曲が入ります。
この3枚のCDを全9回公演で3回に分けて入場者全員にプレゼントします。
1回の公演ではどれか1曲のCDしか配りません。
1回の来場で3枚欲しいと言われてもそれは出来ないので、
3枚のCD全部をほしいと思った方はプレゼント予定表を観て、
お目当てのCDに合わせて3回ご来場いただければ全部ゲットできることになります。
お目当ての1曲があればそれを配る公演回のチケットを購入くださるようお願いいたします。
他にもアフタートークを3月10日(土)、11日(日)ソワレ夜公演後に行います。
お見送りを3月8日(木)、9日(金)ソワレ夜公演後に行います。
それぞれ誰が出演するかはニコミュ特設ページで確かめて、
お間違いのないようチケット申し込みをしていただきますようお願いいたします。
2012/01/07
1:01 am
「カンタレラ2012~裏切りの毒薬~」では
サブォナローラがより強力なキャラクターとして登場する。
この人はフラ・アンジェリコの受胎告知で有名なサンマルコ修道院の僧侶だが、
メディチ家をフィレンツェから追放して権力を握り,
極端なキリスト教原理主義とも呼ぶべき政治を行なった。
後に市民の弾劾に合いシニョーリア広場で火あぶりの刑にあい燃え尽きる。
サンマルコ修道院には今でもサブォナローラの部屋が当時の姿のまま残り、
彼が身にまとっていた質素な法衣等が展示されている。
部屋は修道院の部屋の常で、狭く、窓もなく、
壁が目の前に迫る何の装飾もないただ祈るためだけの箱だ。
この部屋で、ただ神に祈っていただけの人が
なぜ、火あぶりにあわなければならなかったのか、
なぜお墓も建てられず
遺灰を河に捨てられなければならなかったのか、
何度訪ねても、
この部屋に入ると歴史の不条理、無常を感じてしまう。
夏公演では、
この歴史上キリスト教の僧侶としては突然変異のように現れたサブォナローラを、
敵役に設定し、ルーク(ヨウスケ)が演じて好評だったが、
今回は悪魔の化身と捕らえさらにデフォルメしている。
基本善人の郷本直也くん、より悪魔に近くなりとても色濃くなったキャラクターを
あの濃い顔でどう演じてくれるか、とても興味深い。
念のためひとこと、
フラ・アンジェリコの「受胎告知」では
僕は、トスカナの片田舎、コルトナに密やかにある絵が白眉だと思うのだけど、関係ない・・・か。
2012/01/06
3:11 pm
「カンタレラ2012~裏切りの毒薬~」雑感
僕はイタリアが好きで良く旅行する。
昨年訪れ長逗留した北イタリアのフェッラーラは
ロンバルディア平原のど真ん中、ポー河の河口に近い豊かな街だ。
装飾的なお城や、博物館が多く
美術館にもほかにはないような独特の絵があり、
芸術と文化の花が咲く素敵な街だ。
その街に、ルクレッツィア・ボルジアはローマから嫁ぎ、
幸福な家庭と子供に恵まれ、生涯をここで暮らした。
彼女は絶世の美女だったらしく、
ここだけでなくイタリアのいたるところの美術館に彼女の肖像画がある。
僕も何枚観たか分からないくらい観た、食い入るように観た。
どれも綺麗な衣裳、素敵な顔だった。
今回の芝居、ルクレッツィア・ボルジア役、
野田和佳子さんの衣裳撮影に立ち会って驚いた。
撮影用の衣裳は厳密にはルネッサンス後期ではないし、
きちんとまとめた髪は肖像画に近寄せて居るとは言え、
ノディは日本人のはず、なのに本物のルクレッツィアが突然現れたように見えた。
大きくくりくり動く愛らしい目、
アップにまとめてあるが一筋だけやわらかく下がる髪、
胸元が大きく開いたドレス、
その胸元からあらわに露出する白い肌がまぶしい。
ルクレッツィア・ボルジアが嫁いだのはフェッラーラの領主エステ家。
そこで芸術保護の家風のもと平和に暮らすのだが、
彼女の死後、エステ家は1598年にフェッラーラを追われ
近くのモデナに移住する。
街の中心を外れたところにエステ家コレクションのエステンセ美術館がある。
ルクレッツィアゆかりのものもここに移送されているかと思い、訪ねてみた。
でも追われて慌ただしく出てきたのだろう展示品も多くなく、
これはといった著名な作家の展示物も少なく、
故郷の絢爛たる華やかな文化とは程遠い、
どこか落日の輝きも感じられない寂しい美術館だった、
と思うのは歴史に物語を感じすぎなのだろうか。
2011/11/23
11:56 pm
ミュージカル「源氏物語」が終演した。
劇場で観劇された方、ニコ動生放送をご覧いただいた方
ご覧いただきありがとうございました。
ここに、僕のパンフレットの編集後記を転載します。
「源氏物語」をミュージカルにする、と言う発案者は僕ではない。
角川歴彦さん、角川グループホールディングスの会長を務め、
角川映画のエクゼクティブプロデューサーとしてあまたの映画を陣頭指揮されている
エンターテイメント業界の大実力者、
言い出されたのはこの方だ。
去年の暮れニコミュ#1「クリスマス・キャロル」の千秋楽、
角川会長が銀座博品館劇場に観劇に見え、
終演後ドワンゴ川上会長とお二人に、湯澤幸一郎さんと僕は拉致された。
しゃれた銀座のワインバーで席に着くなり角川会長から、
「源氏物語」をミュージカルにしよう、ついては湯澤さんが演出し、出演もする、
片岡さんがプロデューサーとして担当してください、と宣告された。
その後、「源氏物語」がどれだけ素晴らしい作品か、その古今の名作小説を今、
(当時)角川映画としてどれだけ素晴らしい映画にしようとしているか、
脚本にはこんな今までにないアイディアが入っていて、
いや、もうすでに映画として完成に向かっているか、を訥々と熱弁をふるわれた
湯澤さんも僕もその熱気と角川会長の「源氏物語」への愛に共感し、
やらせてください、とかしこまって返事をし、お二人の偉い人を後に、
堀江貴文さんを始めオールキャストスタッフの待つ「クリキャ」の打ち上げ会場に急いだ。
でも良く考えてみると、遅筆の湯澤さんに脚本を書く時間がないことが判明し、
喜安浩平さんに頼もう、
音楽は「源氏物語」の映画音楽の作曲家住友紀人さんでと言われていてそれで決着、
主演はニコ動アーティストで行こう、だったらぽこたに頼みたい、
とすんなりスタッフキャストの骨格が決まり、
マグダラじゃないけど湯澤さんが出演するのだったら、紫式部しかない、
だったら光源氏が口説く女性陣にも男優の女装がいいんじゃない、
似合うのは誰、Kimeruかな、いや元気くんも似合う、
一人凛々しい男性役には広瀬友祐くんがとか、
侃侃諤諤の楽しい議論をずいぶん湯澤さんとしてこの納得のキャストスタッフに落ち着いた。
喜安・住友さんとの幾多の打ち合わせを経て、
湯澤さんの演出作品にしてはめでたく稽古初日にとんでもない台本と、
住友さん入魂のミュージカルナンバー8曲が揃い、
十分な稽古を積める体制だ。
自作脚本・音楽ではない、
まぎれもなく演出家湯澤幸一郎として、天賦の才を発揮するにはもってこいの仕立てが出来た。
劇場の中に歓声が響く場面が眼に浮かぶ、僕も楽しみだ。
2011/10/30
9:07 am
加藤和樹くんのライブに行って来た。
赤坂ブリッツ、超満員の観衆の向こうのステージ、
増幅された電気的なサウンドが天井の高い空間に充満し、
その音の壁を越えて、和樹くんのクリアな声がやってくる。
機械的な無機質で圧倒的な響き、
そこを突き抜け覆いかぶさるように、
柔らかな太陽の日差しのように、
ナマな言葉が観衆に降り注ぐ。
生きてる、温かい、色っぽい、艶やかだ。
高音部の滑らかでぬめった声は、とても人間的でなまめかしい。
武道館ライブ以来久しぶりに彼のライブを観た。
いつもと変わらぬ優しい性格、
聴衆との和やかな会話、
全身からほとばしり出る歌声にも聞き取れるまろやかさ、
前向きに生きてきたし生きていこうというメッセージ
ステージにあふれる彼の人間の素直さひたむきさ、
全時間を通して感じたのはここだった。
人間がみえたライブ、人気のない夜の赤坂から青山通りに向かう帰りの車の中、
とってもハッピーな自分がいることに高揚した。


片岡義朗

